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嘉島町の新工場が完成・・・・金剛

 保管機器・セキュリティーシステム製造販売、オフィス機器販売の金剛梶i熊本市西区上熊本3丁目、田中稔彦社長)が嘉島町に建設していた新工場が3月28日に完成した。塗装設備の稼働は5月を予定している。今後、生産ライン、付帯設備を順次移設・新設、11月頃に大半の生産機能をそろえ、来春には生産体制を集約し、システム連携を進めながら本格生産に入る。
 同社は一昨年の熊本地震で本社工場が被災、生産設備に大きな被害を受けた。特に塗装工程ラインの稼働が困難になったため、新工場を建設していた。建設地は同町上仲間の産業団地「嘉島リバゾン」西側。敷地面積は約3万4千u。建物は鉄骨造り一部2階建てで、建築面積は約1万2千u。上熊本の工場とほぼ同じ広さ。当面は2つの工場で並行生産を続けるが、新工場は来年春にはフル生産体制が整う見込みで、これを契機に上熊本の工場から、嘉島町の新工場に生産体制を集約する。新工場ではIoT技術を駆使し、ものづくりの現場を可視化、営業提案力を高める試みや、生産ラインの工程管理をシステム化するなど、「多品種小ロット生産」を可能にする。また、ロボットによる自動化設備を導入し、将来的には営業や施工の現場と製造現場をスピーディにつなげられる未来志向の生産システムを構築する。こうした設備とシステム開発費を含め、総事業費は当初予定の50億円から約60億円に増えている。
 田中社長は「被災直後は、経営継続の断念も一時考えたが、多くの人々の支えで今日を迎えることができた。深く感謝したい。これからの時代を開く工場が出来上がった。志向する未来型工場とは、例えば製品の立体映像をスマホで見れるような3Dプリンターのような工場。ファーストペンギンにも例えられたが創造的復興のシンボルとなれるよう力を尽くしていきたい」と記者会見で完成の感想と抱負を語った。新工場に生産を集約することで空きスペースとなる上熊本工場については「現在、不動産会社に委託して同用地の有効活用について商業施設の開発など様々な提案を受けている。条件などを吟味して再整備を進めていく。本社機能も、交通アクセスの利便性の高い立地場所を含め熊本市内で再検討する」としている。
_くまもと経済 業界NAVI_:2018年5月30日発行 No.444

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