熊本港臨海用地の再資源化工場が完成へ
　エコポート九州　９月に操業予定

日本紙パルプ商事�梶i東京都中央区、松谷克社長）と有価物回収協業組合石坂グループ（熊本市戸島町、石坂孝光代表理事）の出資で設立した�潟Gコポート九州（同市新港１丁目、石坂孝光社長）が、熊本臨海用地内で建設している再資源化工場が近く完成する。投資額は４０億円。機械類の設置を経て７月から試運転を行い、９月から操業を始める予定。
県から２万７８６６�uの用地を賃借し、工場６棟と事務所棟を建設しているもの。建屋の延べ床面積は１万１５８９�u。工場では官庁や企業から排出される機密文書を溶解処理し再資源化する「機密文書溶解処理／製紙事業」、家庭や企業から排出される廃プラスチックを自動で素材ごとに選別、洗浄し再生樹脂ペレットを生産する「廃プラスチックマテリアル事業」、木くずなどから木質チップや木質ペレットを製造、建材や燃料として再生する「木質ペレット製造事業」、選別が困難な複合的プラスチック素材や各種残さなどを固形燃料化する「ＲＰＦ（固形燃料）製造事業」を行う。ＲＰＦ製造を除くすべての事業については、県内で初めての取り組みだという。
年間処理能力は当初４万トンで、将来的には九州一円から廃棄物を集め、年間１１万トンの処理を計画。出荷額は初年度１５億２６００万円、最終的には２１億９２００万円を見込む。
同社はこの工場の建設・運営を目的に０７年１０月に設立。資本金は２億円で、出資比率は日本紙パルプ商事が７０％、石坂グループが３０％。従業員は９月の操業当初は３０〜４０人程度で、フル稼働時は３交代制で９０人まで増やす計画。 （佐藤奈）