９月から新港の再資源化工場を一部稼動
　エコポート九州　１０月１日に落成祝賀会

リサイクル事業の�潟Gコポート九州（熊本市新港１丁目、石坂孝光社長）は９月から、同地の熊本港臨海用地に完成した古紙やプラスチックなどの再資源化工場を一部稼動した。１０月から本格稼動する予定。
同工場は敷地面積が２万７８６６�uで、機密文書溶解処理・製紙工場棟（２１７５�u）、木質ペレット工場棟（１２０６�u）、ＲＰＦ（固形燃料）製造工場棟（１３６７�u）、プラスチックマテリアル工場棟（５０３６�u）、プラスチック選別工場棟（２２６５�u）、本社事務所棟（１０３６�u）などで構成。事務所で使う電力のほぼすべてを賄う太陽光発電や風力発電施設を設置するほか、工場内緑地など環境対応も進める。当初の年間処理目標は約４万トンを見込み、年商は５年後に２０億円を目指す。１０月１日には午前１０時半から現地で工場の視察会、午後１２時半から熊本市の熊本ホテルキャッスルで工場の落成祝賀会を開く。
同社は「機密文書の溶解処理や光学選別機を駆使した廃プラスチックの再資源化処理など最新鋭の設備を導入した先進的な工場になる。地域の方の環境学習に役立つ研修室も設けており、環境意識の向上にもお役に立ちたい」と話している。
同社は紙専門商社の日本紙パルプ商事�梶i東京都、野口憲三社長）が７０％、リサイクル事業の有価物回収協業組合 石坂グループ（熊本市戸島町、石坂孝光理事長）が３０％を出資し、２００７年１０月に設立、資本金は２億円。昨年２月に県および熊本市と立地協定を結び、同年１１月に着工した。総事業費は４０億円。 （大島）