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県内に1万個を試験出荷
 クマモト・オイスター生産者協 53年ぶりに復活

クマモト・オイスターの試験養殖に取り組む6業者で構成するクマモト・オイスター生産者協議会(八里政夫会長)は3月14日、試験出荷を開始した。
今回出荷したのは天草市新和町・御所浦町、上天草市大矢野町、苓北町で養殖に成功した6業者のカキ。今回の出荷量は1万個で、3月31日まで飲食店約50店など県内のみに出荷。マガキよりも小ぶりだが、濃厚で甘い味わいが特徴という。熊本県は新たな熊本ブランドとして、熊本産クマモト・オイスターの商品化に向け、2009年に熊本県水産研究センターが種ガキの大量生産に成功し、10年2月から県内10カ所の生産者の元で養殖試験を開始していた。
14日にJR熊本駅の商業施設フレスタ熊本西館に入居する「大漁食堂HERO海」で出荷式が行われ、生産者がクマモト・オイスターを直接配達。その後、試食した蒲島郁夫知事は「味が濃くておいしい。原産地である熊本で復活した意義は大きい」と話した。
クマモト・オイスターはアメリカなどで高級カキとして人気が高く、県がブランド化を目指している小型のシカメガキ。戦後、熊本から種ガキを輸出し、マガキに混ざって輸出された小型のカキがアメリカで好まれ、養殖が発展する中で生産量も増加し、熊本原産カキ「Kumamoto」としてアメリカでは銘柄化・ブランド化され、人気を得た。熊本県からの輸出は1958年に終了しており、熊本原産のクマモト・オイスターとしては53年ぶりの復活となる。 (宮田)
週刊経済:2011年3月22日発行 No.1615

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