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国産初の血友病抗体治療用製剤の製造販売承認申請
 化血研 10月7日付で

一般財団法人化学及血清療法研究所(熊本市北区大窪1丁目、宮本誠二理事長)は、血友病抗体(インヒビター)治療用製剤の製造販売を10月7日付で承認申請したと発表した。
これは抗体を保有する血友病患者向けの止血管理用バイパス製剤。血友病は、血液中の止血機能を担う10数種類のタンパク質(血液凝固因子)の一部が欠乏、またはうまく働かないために止血異常をきたす疾患。治療には、血液凝固因子を投与する補充療法が行われるが、継続するとまれに血液凝固因子を異物とみなして抗体が発生し、血液凝固因子製剤の効果の低下を招く場合がある。抗体を保有する患者の止血管理にあたっては、凝固経路を迂回(バイパス)して、血液凝固反応を促進し、止血を図るバイパス製剤が用いられている。化血研では、2006年11月から臨床試験を行い、有効性と安全性を確認してきた。外国産バイパス製剤より止血効果が高く、投与回数、投与容量の削減などが期待できるという。
「血液製剤の国内給体制の強化を図り、血友病治療のさらなるQOL(生活の質)向上に努めていきたい」と話している。 (櫻木)
週刊経済:2013年10月15日発行 No.1744

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