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3月期決算は当期純利益が過去最高益に
 熊本銀行 7期ぶりの増収、増益は2期ぶり

熊本銀行(竹下英頭取)の2015年3月期決算の業績は、当期純利益が前年同期比59・5%増の80億800万円で過去最高益となった。経常収益は同2・3%増の255億7300万円、経常利益は同435・4%増の66億4500万円で増収増益。増収は7期ぶり、増益は2期ぶり。
本業のもうけを示すコア業務純益は同11・3%増の67億400万円。貸出金利の低下で資金利益(利息収入)は減ったが、顧客基盤の拡大が順調に進み、投資信託や生命保険の販売手数料などの役務取引等利益が約4億円増加した。また、システム統合の経費支出が完了し、それによる経費が削減され、コア業務純益は7億円増加した。さらに取引先の業績改善で貸倒引当金戻り益を6億円計上、不良債権処理費用が大幅に減り信用コストが前年比で36億円減少したことなどを要因に、当期純利益は最高益となった。
金融再生法開示債権残高は14年3月末に比べ4・8%減の295億円、不良債権比率は0・28ポイント減の2・69%となった。自己資本比率は0・64ポイント減の9・96%。
貸出金の期末残高は5・1%増の1兆828億円。住宅ローンが7・1%増と好調だった。この内、熊本県内貸出金残高は5・7%増(537億円増)の9993億円。
預金残高は1・8%増の1兆3442億円。この内、県内の預金残高は4・3%増(486億円増)の1兆1824億円だった。
2016年度通期の業績予想は、コア業務純益が前年同期比8億円減の59億円、経常利益は同20億円減の46億円、当期純利益は同48億円減の32億円、信用コストは同14億円増の8億円で減収減益を予想している。
竹下頭取は「27年3月期決算を総括すると、増収増益で過去最高益を達成できた。熊本県内を中心に貸出金、預金ともに積み上げが確実にできている。地域金融機関として、当行が目指している県内でお預かりした預金を県内の個人・法人の方にご利用いただく『金融の地産地消』についても確実に実現できていると思う。一方で、銀行の本来業務である資金利益がマイナスという状況が依然として続いている。ここが当行の最大の経営課題と認識している。今年度は第4次中期経営計画の最終年度となり、一層の緊張感をもって業務運営に当たっていきたい」と決算を振り返った。(甲木)
週刊経済:2015年5月19日発行 No.1824

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