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畜産牛動産担保で甲誠牧場に1億円融資・・・・肥後銀行

 肥後銀行(熊本市中央区練兵町、甲斐髞雌ェ取)は7月4日、畜産牛ABL(動産担保融資)管理システム「Agri Pro(アグリプロ)」を活用した第1号案件として、農事組合法人甲誠牧場(阿蘇市一の宮町、甲斐誠一理事長)に1億円を融資した。
 同システムは、九州フィナンシャルグループ(九州FG)傘下の鹿児島銀行が2010年から先行導入している。動産担保融資を利用する畜産牛農家と同行をインターネットでつなぎ、飼育情報、月別の牛入出荷頭数や購入・売却金額、枝肉・子牛・飼料などの平均市場価格などを共有し、在庫管理や収支予想などの業務効率の向上が図れるシステム。同行では昨年12月から稼働させている。
 甲誠牧場は、1974年に精肉加工販売の去O協畜産を設立。77年に且O協ファームを設立して飲食業に進出。2008年、褐色和牛の自社肥育を開始、16年甲誠牧場を設立。現在、褐色和牛の生産・流通・加工・販売を一貫して手掛け、直営のあか牛レストラン「よかよか」など県内で9店舗を展開している。
 

「阿蘇神社展」開催中−復元宝刀「蛍丸」も展示

 同行は「肥後の里山ギャラリー」(同行本店1階)で「阿蘇神社展―刀剣の美―」を開催している。9月22日まで。
 阿蘇神社の奉納刀を中心に、5世紀築造と推定される県内最大級の前方後円墳「長目塚古墳」(阿蘇市一の宮町中通)出土の鉄剣から、阿蘇大宮司家が活躍した南北朝期などの刀剣17振りを展示しているほか、敗戦後のGHQ(連合国軍総司令部)による刀剣接収の受難時代など、刀剣の歴史的背景まで幅広く展覧している。刀剣のほか銅鏡や勾玉など阿蘇地区の古墳出土の副葬品、同社に伝わる「後醍醐天皇綸旨」などの古文書、阿蘇大宮司家の神事を描いた掛け軸「下狩野図」(江戸時代作)などの絵画も展示している。
 刀剣では、南北朝期に南朝側の武将として活躍した阿蘇氏(阿蘇神社大宮司家)第10代当主阿蘇(恵良)惟澄の佩(はい)刀といわれ、戦前(1931年)に旧国宝に指定されたものの、戦後の混乱で所在不明となっている同社の宝刀「蛍丸」の復元刀も展示している。
 復元「蛍丸」は、岐阜県関市などの若手刀鍛冶が、クラウドファンディングの手法で資金を調達し、押し型(刀の拓本)などの史料を基に復元。6月17日に阿蘇神社に奉納された。
 同ギャラリーでは「阿蘇神社展は熊本地震前から準備していたが、偶然、蛍丸の復元とタイミングが重なり復元刀のお披露目も兼ねた展示となった。被災した阿蘇神社復興支援のためにも多くの方に同社の所蔵品を見て欲しい」と話している。会場内で同社支援の寄付申し込みも受け付けている。入館無料。時間は午前9時半〜 午後4 時半。日曜・祝日休館(9月3日は開館)。
_くまもと経済 業界NAVI_:2017年8月30日発行 No.435

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