３カ月連続減ながら１・６９倍で高水準続く・・・・９月県内求人倍率

　熊本県内の９月の有効求人倍率（季節調整値）は、１・６９倍（九州１・４８、全国１・６４）で、前月に比べて０・０３ポイント減少し、３カ月連続で前月水準を下回った。全体で１倍を超えたのは２０１４年７月以来５１カ月（４年３カ月）連続。正社員の有効求人倍率（原数値）は１・１４倍（全国１・１５）で、前月と同水準、前年同月比は０・１０ポイント増加した。熊本労働局まとめ。
　９月の有効求人数は前月比０・９％減の４万２６４７人で、３カ月連続で減少、有効求職者数は同０・５％増の２万５１９３人で３カ月連続で増加した。
　新規求人数は前年同月比５・１％減の１万４２０６人で２カ月連続の減少。うち一般フルタイム求人は同５・５％減の９１２８人で６カ月ぶりに減少、パート求人は同４・３％減の５０７８人で２カ月連続で減少。主要産業別では、医療・福祉のみ増加し、製造、建設、運輸・郵便、卸・小売、宿泊・飲食サービス、サービスは減少した。
　一方、新規求職者は同８・６％減の５３２９人で２カ月連続で減少、うち一般フルタイムは同７・４％減の３４４４人で１７カ月連続の減少、パートは同１０・８％減の１８８５人で７カ月ぶりに減少した。新規求職者のうち在職者は同１０・８％減の１４０３人で２カ月連続で減少、離職者は同６・３％減の３３４５人で１１カ月連続の減少、無業者は同１５・３％減の５６９人で４カ月連続で減少した。離職者のうち事業主都合離職者は同５・５％増の６７０人で２カ月連続で増加、自己都合離職者は同９・４％減の２５００人となり９カ月連続で減少した。
　安定所別の有効求人倍率と順位（原数値）は、�@熊本１・９９�A阿蘇１・７１�B上益城１・６０�C菊池１・５７�D宇城１・５６�E球磨１・４４�F八代１・４１�G水俣１・３６�H玉名１・２３�I天草１・１１。九州・沖縄内の順位は、�@熊本１・６９�A福岡１・６０�B大分１・５９�C宮崎１・５０�D鹿児島１・３５�E佐賀１・３３�F長崎１・２７�G沖縄１・２５。
　同局職業安定課では「９月は新規求人が医療・福祉以外はすべて前年同月に比べて減少し、求人倍率は３カ月連続で前月を下回った。しかし、全国平均を２５カ月連続で上回っており、依然として高い水準にある」と話している。