地域おこしイベントで無料相談会・・・・日本弁理士会九州会

　日本弁理士会九州会（丹生哲治会長）は５月３１日と６月１日に熊本市中央区万町の早川倉庫で知財相談会を実施した。
　（一社）熊本デザイン協議会（熊本市中央区上通町、川口滋代表理事）が開催したイベント「地域（マチ）を創る！デザイン」に相談ブースを設けたもので、九州会所属の弁理士４人が特許・実用新案や意匠、商標、著作権などについて、無料で相談に応じた。当日は県内のメーカーや広告会社などから６件の相談があり、「自社技術の特許性」や「実用新案登録出願の効用や効果」「外国商標登録手続に関する問題点」などについてアドバイスした。相談に当たった松尾憲一郎弁理士は「地域資源を生かした商品開発などを紹介するイベントにブースを設けたことは、デザインやネーミングなどがそれぞれ大切な知的財産であることにさらに理解を深めていただく場にもなったのではないかと思う」と話している。
　同イベントには延べ約３００人が来場。金魚をテーマに地域活性化プロジェクトに取り組む長洲町のほか、天草四郎観光協会、山鹿灯籠振興会など６団体が地域資源を活かした商品開発やデザインの活用事例などを紹介。「くまもとデザインのゆくえ」をテーマにパネルディカッションもあった。