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新型コロナワクチンの国内臨床試験を開始・・・・KMバイオロジクス

 医薬品製造販売のKMバイオロジクス梶i熊本市北区大窪1丁目、永里敏秋社長)は3月22日、国立感染研究所などと共同で開発している新型コロナウイルスワクチンの国内臨床試験(治験)を始めたことを発表した。同社が開発を進める、ウイルスの毒性をなくしてつくる不活化ワクチンでの臨床試験は国内で初めて。2023年度の実用化を目指している。
 臨床試験は20歳以上65歳未満の健康な男女210人を対象に、第1相と第2相の治験を行う。接種は27日の間隔をおいて2回の接種を行い、安全性や有効性などを確認するという。熊本市内と福岡市内の医療機関で行い、同日付で被験者数人に1回目の接種を行った。年内に最終段階の第3相の臨床試験開始を目指す。
 また同社では生産設備の整備も進め、既存の製造プラットフォームを活用し、2021年度末までに3500万回分を半年で生産できる体制を整備している。  

アストラゼネカのコロナワクチンの製剤化を開始

 また同社は3月19日付けで、英製薬大手のアストラゼネカが国内で製造販売承認申請中の新型コロナウイルスワクチンの製剤化を開始したことを発表した。
 同社では今年2月にアストラゼネカと国内で供給予定の新型コロナウイルスワクチンの製剤化に関する業務委受託契約を締結。同契約の締結に基づき、同社ではアストラゼネカから供給されるワクチン原液の製剤化(バイアル充填・包装)を行う。製剤化については、国の「新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備事業」で整備した合志事業所(合志市)の設備を活用する。受託数量や期間などは明らかにしていない。
 同社では「国民の皆様に一刻も早くワクチンをお届けするために尽力していく。併せて、現在進めている不活化ワクチンの開発も加速し日本国内における新型コロナウイルス感染症の制御に貢献していきたい」としている。
_くまもと経済 業界NAVI_:2021年5月28日発行 No.480

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