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事業総収益は前期比3・8%減の68億8300万円・・・・JAあまくさ

 あまくさ農業協同組合(JAあまくさ、天草市太田町、ア本和人代表理事組合長)の2022年3月期決算は、事業総収益が前期比3・8%減の68億8300万円、経常利益が同25・1%増の3億4500万円で減収増益となった。
 2021年度は、新型コロナウイルスが次々と変異し、治まりを見せることなく国内外問わず経済活動や生活環境に多大な影響を及ぼし、計画的かつ安定的な経済活動が制限される1年となった。さらに、燃油価格の高騰なども重なり、農畜産物の販売をはじめ各事業に大きな影響を及ぼした。
 販売事業は構成比の高い順で見ると果樹は、全般的に着果量が多く表年の作柄だったが、5月、8月の豪雨、9月下旬以降の干ばつ、2月の低温・乾燥などの影響があり大幅な減量となった。しかし、輸入果実の入荷が安定せず高価格での推移に伴う国産果実需要の高まりで計画を上回った。果実の取扱実績は前期比13・9%増の10億6700万円だった。
 畜産物は経済活動の再開による輸出の回復に伴い価格は上昇し、21年中は前年を上回る高値で推移。しかし、22年になると年末需要の反動に加え、まんえん防止措置発出により外食需要などが低迷し、コロナ禍前を下回る価格での推移となった。取扱実績は前期比1・8%減の9億8800万円だった。
野菜は年間を通し厳しい販売環境が続き、取扱実績は同0・9%減の7億9900万円となった。その他、花卉・花木は同41・2%増の5億5300万円、コメは同16・5%増の3億8700万円だった。結果、販売品取扱実績は前期比9・3%増の37億9900万円となった。
 購買事業は、原油産油国の減産やウクライナ情勢により燃料仕入価格、販売価格が上昇し、燃油部門の供給高が大幅に増加した。
購買品の生産資材関係は、構成比の高い順で、油類が前期比20・1%増の12億2400万円。次にその他資材が同1・8%減の4億3900万円、肥料が同1・6%減の2億5000万円、農業機械が同16・5%減の2億3600万円、農薬が同8・6%減の2億2000万円、飼料が同19・4%増の1億7800万円だった。
 購買品の生活物資関係では構成比の高い順では、独立店舗が前期比0・7%増の12億9300万円、食品が同12・6%増の3億9300万円、LPGが同2・1%減の3億1500万円、日用雑貨が同31・5%減の1億3200万円などだった。結果、購買事業全体では前期比5・0%増の48億300万円となった。
 一方、信用事業は、期末貯金残高は前期比2・9%減の870億6800万円だった。貸出金は住宅ローンを中心に取り組み、また、農業融資では保証料助成の事業を取り入れ、農業融資専任渉外を中心に組合員農家へ出向く対応を行った結果、期末貸出金残高は前期比0・1%増の195億9600万円となった。
 共済事業は、推進総合実績で計画を上回ったが、長期共済保有高は満期・失効などにより前期比3・3%減の3350億3000万円となった。
 同組合は1992年10月設立、出資金は36億9100万円、総資産は959億円、組合員数は1万3655人、職員は353人、施設数は50施設を有している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2022年10月30日発行 No.497

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