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事業総収益は前期比7・5%減の13億7400万円・・・・JAれいほく

 苓北町農業協同組合(JAれいほく、天草郡苓北町、M石和男代表理事組合長)の2022年3月期決算は、事業総収益が前期比7・5%減の13億7400万円、経常利益が同12・7%減の4900万円で減収減益となった。
 2021年度は、前年に引き続き新型コロナ感染症の影響を受け、長引く経済の低迷により契約レタス販売への影響や、肥料・飼料・生産資材の高騰など農業・JAを取り巻く環境は依然として厳しいものとなった。JA事業面では、JA活動総合3カ年計画の最終年度として、「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」を基本目標に掲げ、組合員、生産者の信頼に応え地域に貢献できるJAづくりを目指し、コロナ禍に沿った対応を模索しながら事業に取り組んだ。
 販売事業では、主力品目のレタスが、年内から低温乾燥の影響により小玉傾向で出荷量は減少したが、販売高は増加した。個別に見ると構成比の高い順では野菜が前期比16・1%増の5億9600万円。
 畜産物は子牛価格が高値で取引され、高騰した飼料価格を抑える形となり同7・3%増の2億4700万円となった。果樹は袋掛けミカンが天候不順で特選比率は低い結果となったが、表年で出荷量が多くなり販売高は増加したため、同28・2%増の8900万円だった。
 コメは同2・2%増の6000万円、Aコープ店舗直売が同13・2%減の4200万円などとなり、結果、販売品取扱高は前期比12・3%増の10億3900万円となった。
 購買事業は、低コスト資材の普及推進による農家所得の向上と、農業機械事業で他部門との連携による補助事業獲得に取り組んだ。また、渉外活動についても営農指導と連携しながら機動的に事業を進めた。
 買取購買品の中で生産資材関係は、構成比の高い順で、その他資材が前期比5・3%減の1億2800万円、農業機械が同26・2%減の7300万円、肥料が同3・5%減の6600万円、農薬が同2・0%減の4400万円、飼料が同36・8%減の3400万円などとなった。生産資材の合計は前期比20・0%減の3億5100万円となった。
 また、生活物資関係は、構成比の高い順でその他油類が前期比10・9%増の2億6000万円、食品が同19・5%減の2億3700万円、家庭燃料が同7・0%減の1900万円、日用雑貨が同7・3%減の1500万円、耐久消費財は同77・8%増の1200万円などとなった。合計では前期比5・0%減の5億4600万円となった。結果、購買品取扱実績は前期比4・6%増の10億6100万円となった。
 一方、信用事業は、地域の農業とくらしに貢献し、組合員・利用者から選ばれ、成長し続けるJAバンクの実現を基本方針として取り組んだ。結果として期末貯金残高は前期比2・6%増の184億4000万円、期末貸出金残高は同4・0%減の25億8500万円となった。
 共済事業は、組合員・利用者の視点に立つことにより、信頼される共済事業の拡大を積極的に展開し、新規の長期共済は29億9000万円を上げたが、長期共済保有高は前期比3・5%減の601億100万円となった。
 同組合は1965年4月設立、出資金は3億円、総資産は203億円、組合員数は1930人、役員数は14人、職員数は31人、事業所は4カ所有している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2022年10月30日発行 No.497

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