内閣府の「地方大学・地域産業創生交付金」申請へ・・・・県と熊本大学

　熊本県は７月２５日、内閣府「地方大学・地域産業創生交付金」本申請前の計画策定支援枠に採択されたと発表した。熊本大学を半導体に強い大学に改革し、県内半導体産業の振興につなげることなどを目指す。
　同枠に採択されたことで、申請した構想に基づいて具体的な計画を策定する際に内閣府の伴走支援を受けることができる。今後、県と同大は連携して取り組み内容を精査し、具体的な計画を策定。１１月に本申請する。
　計画の骨子は、�@県の半導体産業の強みである前工程・製造装置製造分野における産学での共同研究の強化�A国内初の三次元積層実装の量産化の確立や新産業の創出�B半導体ユーザー産業との連携でベンチャー企業や新産業が創出される新たなエコシステムを形成することで、半導体産業の技術革新のスピードに対応し、その需給の増減を安定させるというもの。来年１月中旬に結果が内示される。計画期間は１０年間で、そのうち５年間を国費で支援する。予算規模は年間７２億円。計画策定支援枠に熊本県を含め３件が申請し、いずれも採択されている。