２０億円かけ工場のライン増設・・・・アイシン九州キャスティング

　自動車部品製造・アイシン九州の子会社であるアイシン九州キャスティング�梶i熊本市南区城南町舞原、塩田章人社長）は自動車のステアリング位置を調整する「電動コラム」増産のため、２０億円かけ同工場のラインを増設する。２０２５年１２月操業開始予定。１２月２３日、熊本県庁で熊本市と立地協定を締結した。
　電動コラムは主に高級車種で使われている部品で、スイッチなどの操作により、ハンドル位置を調整するもの。同社はエンジン部品をメインに製造しているが、国内市場の電動自動車製造への傾向変換に向け、非エンジン関連部品の製造も始める。工場内では二酸化炭素排出など押さえるコンプレッサーも導入する予定。従業員は新しく５０人雇用する。
　塩田社長は「乗降時に自動でハンドル位置が移動し、乗り降りがしやすくなるなどメリットがある。現在は高級車以外の新車にも導入され始めた。今後はエンジン部品、電動コラムに続く、第３、第４の柱をつくりたい」と話している。