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全病床を集約した新病棟が4月1日から稼働・・・・杉村病院

 医療法人杉村会杉村病院(熊本市中央区本荘3丁目、杉村勇輔理事長)が同病院敷地北側に建設していた新病棟が3月に完成、4月1日から稼働した。急性期医療から回復期までをケアし、全病床177床を新病棟に集約した。総事業費は約45億円。
 現病院の裏側(北側)に用地を買収して新病棟を昨年5月から建設していたもの。新病棟の敷地面積は1296u。建物は6階建てで延べ床面積は4664u。フロア構成は1階から6階の大半が病室で、1階が売店、急性期病棟37床、2階が急性期病棟42床(急性期病床には地域包括ケア病床も含む)、3階が回復期リハビリテーション病棟42床、4階が回復期リハビリテーション病棟42床、5階がハイケアユニット(HCU)8床、脳卒中専門ユニット(SCU)6床の計14床、栄養部、6階が研修室と応接室。急性期と回復期、この2つに特化し、全病床177床を既存病棟から新病棟へ集約した。
 特に脳卒中専門ユニット(SCU)は、県内では急性期の熊本赤十字病院と熊本大学病院に次ぎ、同病院で3例目の施設となる。3階では回復期リハビリテーションフロアを既存棟と連動する形で設置する。施設の特長としては内観がコンパクトで機能的な空間設計で天井や床面にブルーライトの間接照明を取り入れ明るく清廉なイメージを醸している。栄養部門では多機能調理機器、自動再加熱機器、業務用生ごみ処理機など最先端の調理機器などを導入している。設計は相原建築設計室と産紘設計、施工は三津野建設。総事業費は用地取得費も加えると約45億円におよぶ。既存棟に関しては随時、改築工事を実施、新棟へ病床の大半を移設するため、受付、外来、検査、スタッフルームなどを拡張している。
 同病院は、1956(昭和31)年に開院、救急医療・慢性期疾患ケア・糖尿病をはじめとする内科診療を柱に地域医療を実践。2009年からは心臓血管センターを開設し、心臓カテーテル検査・治療など高度な専門的医療も行ってきた。19年4月、熊本大学病院脳神経内科特任助教の杉村勇輔医師が同病院の副理事長兼脳神経内科医長に就任(今年4月1日付で理事長に就任)、急性期の脳卒中に対応できる高度先進的脳神経内科を開設した。以降、脳と心臓の24時間365日体制が整い、全身の血管病に対応できる専門病院として地域医療の役割を担っている。
_くまもと経済 業界NAVI_:2023年6月30日発行 No.505

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