CO2排出量の見える化へシステム開発・・・・肥後銀行

　肥後銀行（熊本市中央区練兵町、笠原慶久頭取）は、企業などのCO2排出量を把握し見える化するシステム「Zero-Carbon-System（通称・炭削くん）」を開発し、７月下旬から運用を始めた。
　同システムは利用者が請求書などのデータをもとに電気やエネルギーなどの使用量をパソコンやスマートフォンから入力すると、企業活動全体のCO2排出量がグラフで表示されるほか、排出量削減目標の設定や目標達成に向けた進捗も管理できる。７月下旬から同行およびグループ会社で運用を開始。９月からは同行コンサルの利用企業に提案し、来年１月からはすべての顧客に提供を始める予定。既存の他社システムと比べて低価格で同様のサービスを提供できる点が特徴で、データ出力による各社ＨＰや報告書などでの情報開示にも活用できる。
　同行は「CO2排出量のデータをもとにコンサルティングやファイナンス提案など顧客の脱炭素支援にも役立てていきたい。昨今の世界的な脱炭素への流れに呼応し、顧客や地域とともにカーボンニュートラルの実現を目指す」と話している。