総投資額約２６億円で５階建て新病院が完成
　熊本回生会病院　６月１日開院

医）回生会リハビリテーションセンター・熊本回生会病院（嘉島町鯰、鬼木泰博理事長）は、隣接地に建設していた５階建ての新病院がこのほど完成、６月１日に開院する。総投資額は約２６億円。
既存の病院が築３８年経ち老朽化しているため建て替えを実施。併せて回復期リハビリテーション機能を強化し、スポーツ外傷への手術やアスリートをサポートする「スポーツメディカルセンター」の開設を目指したもの。病床数は現在の１６１床を維持する。
建設地は国道２６６号沿い、現病院北側の隣接地。敷地面積は約１万５千�u、鉄筋コンクリート造り５階建て、延べ床面積は１万１４７２�u。現在の１・５倍の床面積に増床する。１階は外来と歯科、放射線、検査、手術室、厨房（ちゅうぼう）、売店などで、疾病予防の運動療法施設「メディフィット回生会」を新設した。２階はリハビリセンターと管理部門、３階は一般病床（６０床）。４〜５階は回復期リハビリ病床（１０１床）で、４階と５階にはリハビリ訓練室を設けた。この建て替えに伴いＭＲＩを導入、そのほかの検査機器などの更新も行う。移転後、現病院の跡地は駐車場にする予定。
大橋浩太郎院長は「病院の建て替えで回復期リハ機能を強化するとともに、急性期からの対応を強化し、スポーツ外傷に対する手術を積極的に行える態勢を整えた。また、新病院での診療開始時をめどに、心大血管疾患リハビリテーションの施設基準も取得した。熊本市南部地域と上益城郡をカバーして、３６５日対応のリハビリ拠点としてシームレスにフォローしていきたい」と話している。
同病院は１９７７年４月開業、病床数は１６１床。診療科目は整形外科、外科、内科、循環器科、神経内科、放射線科、リハビリテーション科、リウマチ科、脳神経外科、歯科。スタッフは医師１０人を含め約２３０人。（安田）