４カ月連続減も１・６５倍で全国上回る・・・・１０月県内求人倍率

　熊本県内の昨年１０月の有効求人倍率（季節調整値）は、１・６５倍（九州１・４５、全国１・６２）で、前月に比べて０・０４ポイント減少し、４カ月連続で前月水準を下回った。全体で１倍を超えたのは２０１４年７月以来５２カ月（４年４カ月）連続。正社員の有効求人倍率（原数値）は１・１５倍（全国１・１５）で、前月比０・０１ポイント増、前年同月比は０・０５ポイント増加した。熊本労働局まとめ。
　１０月の有効求人数は前月比１・８％減の４万１９００人で、４カ月連続で減少、有効求職者数は同１・０％増の２万５４４８人で４カ月連続で増加した。
　新規求人数は前年同月比９・８％増の１万６５８０人で３カ月ぶりに増加。うち一般フルタイム求人は同８・１％増の１万５９１人で２カ月ぶりに増加、パート求人は同１２・７％増の５９８９人で３カ月ぶりに増加。主要産業別では、運輸・郵便、宿泊・飲食サービス、サービス、医療・福祉で増加し、製造、建設、卸・小売は減少した。
　一方、新規求職者は同０・５％増の５８７９人で３カ月ぶりに増加、うち一般フルタイムは同１・０％増の３７９２人で１８カ月ぶりの増加、パートは同１０・５％減の２０８７人で２カ月連続で減少した。
　新規求職者のうち在職者は同３・０％増の１４３４人で３カ月ぶりに増加、離職者は同０・８％減の３８２４人で１２カ月連続の減少、無業者は同５・１％増の６０１人で５カ月ぶりに増加した。離職者のうち事業主都合離職者は同１０・６％増の８２６人で３カ月連続で増加、自己都合離職者は同４・５％減の２７５０人となり１０カ月連続で減少した。
　安定所別の有効求人倍率順位（原数値）は、�@熊本２・０５�A宇城１・６４�B阿蘇１・５７�B菊池１・５７�D上益城１・５５�E八代１・４３�F玉名１・４１�G球磨１・３８�H水俣１・３６�I天草１・１６。九州・沖縄内の順位は、�@熊本１・６５�A福岡１・５８�B大分１・５３�C宮崎１・４６�D鹿児島１・３５�E佐賀１・２９�F長崎１・２６�G沖縄１・１７。
　同局職業安定課では「１０月の有効求人倍率は４カ月連続で前月を下回ったが、新規求人数は運輸、医療・福祉、派遣などのサービスで増加し、１９６３年の調査開始以来、最も多い１万６５８０人となった。全国平均も２６カ月連続で上回っており、依然として高い水準にある」と話している。