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産業振興やまちづくりなどで菊陽町と協定・・・・肥後銀行、熊本銀行

 肥後銀行(熊本市中央区練兵町、笠原慶久頭取)と熊本銀行(同市中央区水前寺6丁目、野村俊巳頭取)は1月27日、半導体受託製造最大手TSMC(台湾積体電路製造)の新工場建設が進む菊陽町(吉本孝寿町長)と、それぞれ企業誘致支援や産業振興、新たなまちづくりなどに関する包括連携協定を結んだ。TSMCの進出を機に両行が地元自治体と協定を結ぶのはともに初めて。
 肥後銀行との協定は、地場産業の振興や企業進出による新たなまちづくり、SDGsによる地域づくりや地域活性化、DX(デジタルトランスフォーメーション)など行政業務効率化の推進といった6項目。熊本銀行との協定は、半導体企業をはじめする企業誘致支援、海外経済交流・情報の提供、地域産業の振興、地域産品の販路拡大、未来につながるまちづくりなど10項目。
 締結式は同日午前、町役場防災センター2階で相次ぎ開かれ、まず熊本銀行の野村頭取と吉本町長が協定書に署名。野村頭取は「当行の役割は金銭的な機能にとどまらず、ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)が持つあらゆる機能を活用し、菊陽町が進める施策実現を全面的にサポートすること。特に海外経済交流に関しては、22年12月にFFGが台湾金融大手の中國信託フィナンシャルホールディング(CTBC)と業務提携をしている。今後、CTBCとの連携を生かし、それぞれの取引先企業の預金口座の開設、あるいは融資などの金融機能の提供、台湾を主とする海外の情報提供などもサポートしていく。TSMC進出による地域への波及効果の取り組みについてお互いに協力して押し進めていきたい」とあいさつ。
 続いて、肥後銀行の池田誠取締役常務執行役員と吉本町長が協定書に署名。池田常務は「当行は22年7月に台湾の玉山銀行と経済交流促進を目的に業務提携を締結した。今回の包括連携協定を機に菊陽町と台湾とのネットワーク構築や人的・文化的交流を含めたグローバルなまちづくりに一緒に取り組んでいきたい」とあいさつした。
 これに対して吉本町長は、台湾の金融機関と業務提携するなど海外とのネットワークを持つ両行のサポートに期待感を示し、「菊陽町はTSMCが工場建設を発表した後、国内はもとより世界から注目を集める町となり、半導体関連をはじめ、地域経済や産業面で大きく発展をする可能性を秘めている。また、教育、文化、芸術、スポーツなどで台湾をはじめ、国内外で交流の機会を拡大する大きなチャンスが訪れている。菊陽町がこのチャンスを最大限に生かすためには、地域の産業振興はもとより、台湾など海外の情勢分析や企業情報の収集に精通し、地域産品の販路拡大やまちづくりへの協力などにも実績がある両行との連携が必要であり、心強く思っている。菊陽町の取り組みを後押ししていただけるよう協力をお願いしたい」と話した。
_くまもと経済 業界NAVI_:2023年4月30日発行 No.503

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