五高配属将校の遺品寄贈・・・・熊本大学

　熊本大学（熊本市中央区黒髪２丁目、小川久雄学長）は３月２９日、第五高等学校配属将校の深草厚之氏の軍服など遺品の寄贈式を実施した。
　五高記念館に寄贈されるのは軍服、勲章など１６点。深草将校は太平洋戦争中、同校に配属。熊本師団による教練の検査に関連して発生した軍と五高生とのトラブル沈静化に奔走した。今回、深草氏の記録や写真が残る同記念館で遺品を活用してほしいとの遺族からの申し出を受けることを決めた。同記念館は「学徒出陣関連する様々な資料が失われつつある中、その８０年に当たる今年、資料寄贈には意義深いものがある」と話している。

蔦屋三年坂店でオイラト牧畜民の生活文化を紹介

　熊本大学（熊本市中央区黒髪２丁目）とニューコ・ワン�梶i同市中央区安政町）は３月１５日から同社が運営する蔦屋書店熊本三年坂店でモンゴル民族の一派オイラト系牧畜民の生活文化を紹介するパネル展を開催した。
　「アジア草原における共生〜オイラト牧畜民にとっての境界と越境〜」展と銘打って実施したもので、社会人類学・内陸アジア研究を専門とするシンジルト同大学院教授の研究内容を紹介。オイラト系牧畜民の生き方から、違う文化や背景を持つ人間同士がいかに平和に暮らせるか、「共生」のあり方について考察し写真などをパネルで紹介するほか、牧畜民社会に伝わるさまざまな伝統楽器や民族衣装、フェルト製チェスセットの現物を展示した。また１８日には世界のさまざまな文化圏からの視点で「肉を食べる」に焦点を当てたトークイベントがあった。同社は県内１７店舗のTSUTAYAを運営している。