６億円かけ３階建て新病棟を建設・・・・東病院

　(医)社団東陽会 東病院（熊本市南区出仲間５丁目、東謙二理事長）は、同地の本館隣接地に３階建ての新病棟を建設している。総事業費は６億円。今年１２月末に完成し、来年１月末から運用を始める予定。
　４人部屋など多床室が中心の本館にある６３床のうち１９床を新病棟に移し、病院全体で２人部屋や個室など小部屋を中心とした病床体制に移行、新型コロナ禍における感染症対策といった患者のニーズや救急患者のスムーズな受け入れに対応する。新病棟は３階建てで、延べ床面積は８７１�u。１階は１０台が収容できるピロティ式の駐車場、２階に２人部屋６室と個室１部屋、３階に個室６部屋を設ける。２階と３階に新設するナースステーションは県内の医療機関では初というらせん階段でつなぎ、看護師が昇降しやすい導線を作るという。新病棟に病床を移した後、本館の空きスペースには職員の休憩室、会議や各種セミナーなどで活用するカンファレンスルームを設ける。
　東理事長は「新病棟ではナースステーションを広く確保し、労働環境の向上や業務の効率化を図りたい。ハードとソフトの両面を充実させ、時代の要請を捉えた医業経営を目指す」と話している。
　東病院は１９６５（昭和４０）年開院。本館に介護老人保健施設と居宅介護支援事業所を併設している。法人全体のスタッフは２２０人。