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水俣市・博多製菓の事業承継を支援・・・・県事業承継・引継ぎ支援センター

 熊本県事業承継・引継ぎ支援センター(熊本市中央区横紺屋町=熊本商工会議所内、山田博昭統括責任者)は、水俣市で菓子・パン製造販売を行う博多製菓(水俣市洗切町)の事業承継を支援、3月に水俣商工会議所で事業譲渡契約を行った。
 博多製菓は同地で50年以上パンを販売し、地域に親しまれてきたが、代表である新立康夫氏の体調不良や高齢化などで事業継続が困難になっていたため、同センターと水俣商工会議所で連携して承継支援を行っていたもの。昨年2月に譲渡側として新立氏が同センターに登録、同市古賀町でコンビニエンスストアを経営する貝賀克彦氏に共通の知人から打診を受け、同センターなどの伴走支援を行いながら手続き面などを支援。同時にパン製造のノウハウなどについての引き継ぎも同時進行で行っていたもの。
 同センターでは「地域のソウルフードであるパンの味を守りたいとの思いを受け、事業承継に至った。双方の関係性が良好だったことやファンの思いが結実した結果」と話している。

三十八の第三者承継を支援

 また同センターは焼き肉店「三十八」(みとはち)を経営する且O十八(同市東区若葉2丁目、河野安彦社長)の第三者承継を支援、3月1日に同店で株式譲渡契約の調印式を開いた。
 電気工事業の鈴木電設梶i熊本市南区城南町、鈴木健太社長)に対する株式譲渡に合わせ開いたもの。今回の承継では同センターが両者を引き合わせ、昨年9月から両者による数回の面談や合意を経て同日に契約を締結。後継者不在で譲渡先を探していた三十八と飲食業への参入を検討していた鈴木電設との考えが一致した。調印式では同日付で三十八の社長に就任した鈴木さんが「地域の有名店である三十八の味をしっかりと引き継いでいく。鈴木電設グループでは飲食業を起点として建設業などで海外展開を目指しており、今回の承継をその足掛かりにしていきたい」、河野さんが「地元の熊本市託麻商工会への相談がきっかけで、センターの支援により事業承継が実現し、うれしく思う。私自身もスタッフとして引き続き店舗運営に努める」と述べた。
 同センターの河本龍二統括責任者補佐は「両者の経営課題に寄り添った支援に注力し、初回面談から半年間で契約に至るなど順調に交渉が進んだ」と話している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2024年6月28日発行 No.517

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