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社長に矢田HIS管理部長、福田産交社長は会長に
 九州産業交通 澤田HIS会長は最高顧問就任へ

九州産業交通鰍フ社長に、同社スポンサー企業の潟Gイチ・アイ・エス(東京都新宿区、鈴木芳夫社長、以下HIS)の矢田素史管理部長が内定した。福田國幹社長は会長に就任する。11月25日に開催する臨時株主総会で正式に決める予定。
矢田素史(やだ・もとし)氏は広島県福山市出身、1961(昭和36)年7月25日生まれ、44歳。防衛大学校(理工学専攻)卒。83年陸上自衛隊に入隊し、93年同退職後HISに入社。98年関東営業本部次長、2000年社長室長、01年人事部長などを経て、04年11月から管理部長。 このほか澤田秀雄HIS会長が最高顧問に就き、エイチ・エス証券梶i澤田秀雄社長、以下HS証券)から非常勤監査役を1人派遣する。現場レベルでの人事交流も行う予定。

来年中にも持ち株会社設立

九州産交とHISグループは10月13日、新体制や今後の経営方針について記者会見を実施した。
澤田会長は「社長の人選に関しては年配で経験値が高い人材も検討したが、九州産交の再スタートにあたって長い目で見れば、若く優秀な人材が適当なのではと考えた。今後福田会長(現社長)のサポートのもと、これまでの「守り」から発展させていく体制づくりを行っていってほしい」とコメント。矢田氏は「8月22日に熊本に入ってから、九州産交についてさまざま学び、そのブランド力や存在感を実感している。もはや九州産交の再生の段階は終わった。今後は攻めの経営へと転換したい。まずは来年中にも持ち株会社を設立し、バスや観光、不動産など事業ごとに組織を分割・再編する。各事業で収益を拡大することで採算性が低い路線バス事業を支え、今後も維持していく方針だ。成果主義や若手女性の積極的な起用なども予定している」と話している。

HISグループが九州産交株の約94%を取得

  また、HISとHS証券は、このほど九州産交株の公開買い付け(TOB)を終了した。買い付け株式は全株式の93・69%にあたる1958万3500株で、総額44億9500万円(1株あたり228円)で買い付けた。 TOBはHS証券の子会社・エイチ・エスインベストメント(東京都新宿区、小山大祐社長)が無限責任組合員を務めるHIS‐HS九州産交投資事業有限責任組合が8月29日から実施していたもの。当初発行済みの全株式(2090万1843株)の取得を予定していたが、最終的には1958万3500株の取得となった。
今後HISグループは九州産交株の60〜70%を維持。20〜30%を「地元企業をはじめ、九州産交の発展に協力いただける企業に売却する」(澤田会長)見通しで、すでに数社からの申し出があるという。さらに澤田会長は「九州産交は福田社長の手腕のもと十数億円の利益を上げており、今すぐにも上場できる損益状況だ。しかし今後3〜5年かけ経営の透明度、自由度を高め、すっきりした体制にした上で上場したい」と話している。 (佐藤奈)

週刊経済:2005年10月18日発行 No.1348

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