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3月期決算の売上高は2・6%減の516億円
 県酪農業協同組合連合会 3年ぶりに減収減益

熊本県酪農業協同組合連合会(熊本市戸島町、吉田孝壽会長)の2011年3月期決算は、売上高が前年比2・6%減の516億3600万円、経常利益が20・4%減の3億400万円だった。減収、減益共に3年ぶり。
事業別の取扱高は、生乳事業は猛暑などの影響により生産量が前年を下回り、前年比2・3%減の238億8200万円。食肉事業はデフレなどにより消費者ニーズが低調に推移したため5・0%減の24億200万円。購買事業は需要期にあわせた粗飼料キャンペーンを実施して実績を伸ばした一方、配合飼料から自家配合飼料への切り替えが進んだため2・1%減の66億9900万円。後継牛の確保などを目的とする素畜事業は口蹄疫の影響が大きく17・82%減の9億400円。指導事業は1・2%減の2億6600万円。乳業事業は低価格競争に拍車が掛かり、口蹄疫で上海への輸出が停止になるなど苦戦を強いられ1・6%減の147億7900万円となった。
特別会計の阿蘇ミルク牧場は、口蹄疫の影響で繁忙期にあたるゴールデンウイークや夏休み期間中の団体のキャンセルや来場者減少が響き、売上高が16・9%減の3億7800万円、経常損益は1億300万円の赤字で、前期(7700万円の赤字)より拡大した。総入場者数は前年比18・9%減の22万8600人だった。
今年度は生乳需要期増産対策として食肉・指導・技術の3課連携による独自の乳用種体外受精卵事業に取り組むほか、新規販売チャネル開拓やLL(ロングライフ)製品の海外輸出販路拡大に取り組む。生産本部では生産コスト低減対策として耕畜連携による自給飼料増産と新TMR(高乾物率混合)飼料供給に取り組む。乳業本部では「らくのうマザーズ」ブランドの安定・定着化や生協・量販店への販売推進を図るほか、地場特産物を利用した地域密着型の製品開発に取り組む。阿蘇ミルク牧場では九州新幹線全線開業に伴う県外団体客の誘客を図るとともに体験メニューの充実に努める。 (宮ア)

週刊経済:2011年7月4日発行 No.1629

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