トップ 経済ニュース
経済ニュースEconomic News
熊本に特化した転職支援サービス、求人情報 | リージョナルキャリア熊本

次世代パワー半導体に対応可能な検査装置を開発
 TOP 4月販売本格化

 パワー半導体検査装置製造の鰍sOP(熊本市中央区南熊本3丁目、重村慎二社長)は、4月から次世代パワー半導体に対応可能な検査装置の販売を開始する。
 商品名は「Sic対応パワー半導体動特性テスター」。パワー半導体装置は、電化製品などのモーター制御に使用するもので、同社では近年開発された次世代パワー半導体の今後の需要増を見込み、検査装置の開発に着手した。今年2月に、公益財団法人三菱UFJ技術育成財団から2014年度研究開発助成金・株式保有事業として同検査装置に内蔵している『次世代パワー半導体用動性検査装置「バスバー」』に対し、助成金300万円の採択を受けている。同商品の検査対象となる次世代パワー半導体は、シリコンを使用した従来のパワー半導体と比べ、炭化ケイ素(Sic)や窒化ガリウムを使用したことにより、効率的なエネルギー使用が可能で、省エネルギーにより寄与することができるという。同検査装置では、サージ電圧発生により試験の妨げとなるインダクタンスを30nH(ナノヘンリ)以下に低減させ、高電圧の電流の測定周波数帯域を200MHzまでに広帯域化させた。4月から、国内の自動車部品メーカーなどを対象に、販売を本格化。同商品で、初年度売上を約9千万円見込んでいる。今年の4月期決算で約2億円の売り上げを見込み、次年度売上目標は3億円。
 同社では、「当社は、パワー半導体の検査装置というニッチな領域を市場に事業を展開している。現段階では、次世代パワー半導体の価格は高いが、5年以内には価格が下がり、特に自動車部品メーカーなどで需要が伸びてくると見込んでいる。次世代パワー半導体の需要増に比例する形で、今回販売する検査装置も需要が伸びていく」と話している。(堀内)
週刊経済:2015年3月31日発行 No.1818

関連記事

powered by weblio



「くまもと経済」は昭和46年の創刊以来、『熊本』に密着した独自の特集記事や企業ニュース、人物 インタビューなど、毎号200以上の企業・団体の発展的な経済情報を掲載。業界や特定企業の動向を知る情報源として、また、事業展開のための情報・資料として、熊本のビジネスシーンで広く活用されています。

定価:1,931円/年間購読:19,500円

購読のお申込みはこちらから