熊本工場などで有機加工食品製造の認定を取得
　東洋新薬　製品に有機ＪＡＳマークの貼付可能に

機能性食品など受託製造の�鞄圏m新薬（福岡市博多区、服部利光社長）はこのほど、熊本工場（菊池郡大津町）全体および鳥栖工場（佐賀県鳥栖市）の一部で有機加工食品製造の認定を取得した。
有機加工食品製造の認定とは、農林水産省に登録した第三者機関により、有機加工食品についての技術基準に適合していると判断された生産工程管理者に付与されるもの。同社では今年７月に熊本県内１７５の契約ほ場（農作物を生産する田や畑）で有機ＪＡＳ認定を取得しており、このほど１次加工の熊本工場と２次加工の鳥栖工場で認定を取得したことで、収穫した有機農産物の有機性を保持したまま加工する体制を確立した。登録認定機関はＳＧＳジャパン�梶B認定された加工食品は大麦若葉末と甘藷（かんしょ）若葉末、ケール末で、これらの製品には「有機」表示と有機ＪＡＳマークの貼付が可能になるという。
同社では「今後両工場で日本農林規格に沿って原料受け入れから加工を実施することに加え、トレーサビリティを強化するなどさらに品質管理体制充実に努めたい」と話している。
同社は１９９７年設立、資本金は５千万円、従業員は４７０人。大麦若葉やフラバンジェノール、葛の葉エキスなど独自の機能性素材を開発、これらを生かした健康食品や化粧品、医薬部外品の受託製造を主な事業としている。０６年４月、菊池郡大津町高尾野に工場を開設した。 （佐藤奈）