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戸島西4丁目にインターナショナルスクールの新校舎・・・・熊本インターナショナルスクール

 英語教育の幼児部と小学部を運営する(一社)熊本インターナショナルスクール(以下KIS、熊本市東区西原2丁目、マシュー・オーム代表理事・校長)は、同区戸島西4丁目にインターナショナルスクールの小学部および中・高等部の新校舎を建設する。菊陽町に進出する半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)関係者の子どもの受け入れも行う。年内に着工し、2024年度の開設を目指す。
 場所は熊本中央信用金庫戸島支店北側。敷地面積3466uの民有地を取得しており、2階建ての校舎と体育館を建設する。新校舎には西原2丁目で運営している小学部を移転し、中等部と高等部を段階的に新設する。小学部1年から高等部3年までの各教室のほか、音楽室、美術室、理科室、図書室、会議室などを設ける。定員は1学年35人で、最大420人の受け入れが可能。職員数は現在16人だが23年度は19人、24年度からは30人に増員する。また、新たにスクールバスの運行を予定している。
 オーム代表理事は英語教育の保育所「ピカソインターナショナルスクール」を同区西原1丁目で19年間運営しており、国際的な教育プログラム「国際バカロレア」(以下IB)の理念を取り入れたKIS小学部を18年に開設、21年にIB認定を県内で初めて取得している。初年度から毎年1学年ずつ増やし、現在は小学1〜5年生の77人が在籍。中・高等部の新設に併せてIBの条件を満たした新校舎建設を数年前から計画していた。一方で、昨年秋頃からTSMC側から関係者の子どもの教育の場として受け入れ可能か打診がきていたという。現在、TSMC新工場の建設準備で来熊している従業員の子ども2人が小学部に入校している。8月からは台湾の教員免許を持つ教師を採用し、中国語(北京語)の指導も行っていく。新校舎完成前の23年度からは同関係者の子ども中学1年生の受け入れを開始する。KISは学校教育法で定める小学校とは異なるため、児童は住居がある校区の公立小学校(原籍校)に籍を置くが、登校は原籍校ではなくKISに通う。今後は学校教育法の要件を満たす教育施設「各種学校」の認定を目指し、申請を進めている。
 オーム代表理事は「新校舎は国体道路と県道戸島熊本線の中間に位置し、在校生も通いやすく、TSMC熊本工場からも約10kmの距離にある。TSMC関係者の子どもたちは台湾から100人以上が来熊すると聞いており、IBの国際レベルの高い教育プログラムで子どもたちの学ぶ環境の確保に協力したい」と話している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2022年9月30日発行 No.496

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