天草宝島戦略マネージャーにＡＮＡ社員受け入れ
　天草市　二地域就労促進事業の一環

天草市は、４月１日から全日本空輸�鰍ﾌ社員２人を「天草宝島戦略マネージャー」として受け入れ、地域産品の新商品開発や販路開拓、観光地域情報の発信などで業務をコラボレーションする。
天草市では、市外企業のノウハウを活用し天草の地域振興を目指し、２０１１年度から「二地域就労促進事業」に取り組んでいる。これは「企業の人材・資金・感性」と「地域の資源・人材・プロジェクト」を結びつけ、行政や大学がサポートすることで、企業、地域それぞれの課題に対応しようというもの。既に、グランドリーフの生産拠点形成で熊本部品�鰍ﾆ�渇ﾊ実堂、芹生柿の高級食材化、販路拡大で手野風蔵と企業、天草ならではの引出物カタログづくりで地元商工業者と�轄ｖﾘ富士川計画事務所がそれぞれプロジェクトを立ち上げている。３月２８日に天草市役所で同事業に関するプロジェクト協定を締結した。内容は�@地域ブランドの育成・販路開拓�A地域資源を活用した観光振興�B地域情報の発信�Cその他天草市の活性化支関連。以上の４項目で全日空から社員を派遣し、地域協働事業を取り組む。受け入れたのは平塚正巳さん（５５歳）と、戸田佳奈芽さん（３９歳）。任期は１年から最長３年。
平塚さんは、北海道・函館、東京、大阪、沖縄・宮古島と北から南まで全国の支店を経験し営業部門で豊富な経験を持つ。天草市が今年度新設した経済部産業政策課に配属、「天草宝島戦略マネージャー」として天草ブランド推進業務にあたる。具体的には、横浜イトーヨーカドー立場店内の「あまくさ宝島市場」と連携した天草食材・産品の首都圏におけるＰＲ・販売の強化、同農水産物を活用した商品開発・販売、ＡＮＡの情報発信手段を活用したＰＲ・販売、ＡＮＡ社員食堂などにおける天草食材などの提供がその主な業務。「首都圏のホテルや施設への人脈を生かしていきたい。まずはＡＮＡの社員食堂から可能性を探る。さらに着地型旅行の完成品を地域で作って旅行エージェントの本拠へコネクションを繋げたい」と平塚マネージャーは、天草を全国区へ導く仕掛けを着々と準備している。
戸田佳奈芽さんは、「天草宝島戦略マネージャー地域おこし協力隊」として観光文化部観光振興課に配属。ＡＮＡの客室乗務員として１５年間の勤務経験を持ち、国内線チーフパーサー、国際線パーサー（チーフ過程）の資格を有する。その経験を生かし、旅行商品の開発、天草の観光情報の発信、おもてなし向上を目指した人材育成に努める。「着地型の旅行商品の開発では、魅力的な商品を開発し大都市圏からお客さまを呼び込める仕組みが創りたい」とこれまでのＣＡとしての経験を生かした商品づくりに挑む。情報発信に関しては、天草市が運営する地域情報の共有サイト・天草『Ｗｅｂの駅』に「ＣＡのつぶやき」のブログサイトを立ち上げ、日々の暮らしの中で感じたことなどを発信していく。 （安田）