上益城地域、菊池地域と緊急物資輸送協定
　県トラック協会　県内全自治体との締結完了

　公益社団法人熊本県トラック協会（熊本市東区東町４丁目、岩下哲三会長）は３月２５日、上益城地域自治体および菊池地域自治体と災害発生時の緊急物資輸送協定を締結した。
　災害発生時に、緊急物資輸送事業者として事前登録した会員事業者によって、物資輸送を行う緊急輸送体制の確立を図るもの。具体的には、災害発生時に自治体の要請に応じて、会員事業者が車両を優先して手配。災害救援に必要な生活必需品や、がれき撤去の資機材などの輸送、物流専門家による緊急物資の仕分け、搬送などのアドバイスを行う。３月２５日に開いた協定調印式で、上益城地域の御船町、嘉島町、益城町、甲佐町、山都町の５町と、菊池地域の菊池市、合志市、大津町、菊陽町の２市２町とそれぞれ調印した。
　同協会は２０１２年に熊本県および熊本市と同協定を締結。同年７月に発生した熊本広域大水害ではこの協定に基づき、阿蘇郡市へ緊急物資の輸送に協力。昨年４月の球磨地域の高病原性鳥インフルエンザ発生時には県の要請を受けて消毒剤などを輸送。これまでに、県下一円に設置している支部と連携して、熊本県各地域振興局立ち合いのもと、各自治体と協定を締結。今回の調印によって県内すべての自治体との締結が完了した。（宮田）