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山鹿市方保田に加工施設とカフェ併設の洋菓子店・・・・パストラル

 業務用アイス製造販売の潟pストラル(山鹿市鹿本町来民、市原幸夫社長)は10月、同市方保田に加工施設とカフェ併設の洋菓子店をオープンする。
 場所は鹿本農業高校南西側の住宅街。農業の6次産業化推進による自社で生産する農産物の付加価値向上を目的にオープンするもの。店名は「RICCA」で、新店舗の加工施設では、自社生産と地元産の栗を使用してペーストや甘露煮を製造する1次加工を行う。店舗とカフェでは、栗の洋菓子のほか、自社生産のアイガモ米の米粉を使用した焼き菓子、アイガモを使ったサンドイッチなど、地域資源を生かした付加価値の高い商品を販売するという。
 また、同社は日本政策金融公庫熊本支店農林水産事業から新審査スキーム「事業性評価融資」によって、1億7200万円の融資を受け、新店舗開設の設備資金と長期運転資金として活用する。同スキームの活用は県内初。同融資は、次世代を担う農業の担い手が取り組む攻めの経営展開を支援する目的で、農業者の経営者能力や経営戦略などの評価項目を積極的に評価するもの。今回、同公庫では店舗の設置が、山鹿市総合戦略に掲げられる「やまが産農産物のブランド開発による農業の6次産業化の推進」に寄与し、同市への観光客数の増加、同市内の雇用創出など、地域活性化につながると判断し、投資を決めた。
 市原社長は「新店舗は、山鹿地域における食・農・官連携の新しいモデルになる」と話している。
 同社は1997年5月設立。資本金は2700万円。2016年10月期の売上高は1億1500万円。従業員は15人。同社は地元産の農産物を使用した100種以上の多品種アイスを小ロットで製造販売しているほか、同市菊鹿町で農産物も生産。昨年からは160アールの水田でアイガモ農法による水稲生産を開始し、「MOYAIの米」ブランドで東京都内の飲食店に販売を始めた。また、熊本ワイン梶i熊本市北区和泉町)、菊鹿町葡萄生産振興会、山鹿市の3者が来年開設する「菊鹿ワイナリー」に向けたワイン用のシャルドネ種を40アールのブドウ畑で生産している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2017年3月30日発行 No.430

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