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熊本製作所に二輪車新工場建設、1千人超増員へ
 本田技研工業 2月に着工

本田技研工業梶i東京都港区、福井威夫社長)は2月にも、菊池郡大津町の熊本製作所敷地内で二輪車生産の新工場建設に着手する。浜松製作所(静岡県浜松市)で行っている中・大型二輪車生産を移管するもの。この新工場建設に伴い、従業員を1千人超増員する見込み。建設費など総投資額は170億円。
現在同社の国内での二輪車生産は、熊本で小・中型車、浜松で中・大型車という2拠点体制をとっているが、熊本に生産を集約することで技術レベル向上や技術者育成を進め、海外の拠点に高度な技術を移転するマザー工場としての機能を強化する。浜松製作所の二輪車工場は熊本への生産移管後、四輪車のオートマチックトランスミッションの生産工場とする計画。
新工場は鉄骨造り2階建て、延べ床面積は9万8千u。2階に部品供給機能を置き、多品種少量に対応する効率的な生産体制を構築するという。完成は08年3月末で、同4月から2〜3年かけ生産移管を進める。熊本での生産台数は年間38万9千台から約60万台に増加、現在の国内生産台数を維持する。
同社は1月22日、県の立ち会いのもと大津町と立地協定を締結。調印式の席上、潮谷義子知事は「創業の地・浜松から二輪車生産を全面移管されるということで、本田技研の並々ならぬ姿勢を感じる。本田技研の立地は単純に税収のプラスだけではなく、雇用や環境保護の姿勢など、さまざまな面で地域に大きく貢献してきた。部品供給に関わる協力企業の誘致や地場協力企業の支援を通し、この計画がスムーズに進むよう行政としてしっかりバックアップしたい」と歓迎のあいさつを述べた。熊本製作所の山下雅也所長は、雇用計画について「現在浜松の二輪車生産に携わっている人員が1500人いる。新工場は自動化を進め、さらに現在2拠点で重複している部門を集約・効率化するとしても、熊本の新工場には1千人以上の人員が必要となるだろう。一部は浜松からの異動もあるが、大部分は地元での新規雇用を予定している」と話している。
熊本製作所は1976年に開設。166万3千uの広大な敷地を有しており、従業員数は約3千人。05年に浜松製作所から汎用エンジン生産を移管したほか、現在は太陽電池量産工場や鋳造工場を建設するなど、大規模な投資を重ねている。建設中の太陽電池工場は今年秋から稼働する見込み。 (佐藤奈)

週刊経済:2007年1月30日発行 No.1411

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