トップ 経済ニュース
経済ニュースEconomic News
熊本に特化した転職支援サービス、求人情報 | リージョナルキャリア熊本

29億円かけ熊本工場内に新工場
 日本合成化学 液体洗剤個包装向け材料を生産

 大阪市の化学品製造・日本合成化学工業梶i木村勝美社長)は、熊本工場(宇土市築籠町)に水溶性ポリビニルアルコールフィルムの生産工場を建設する。投資額は29億円。2016年3月に操業を始める計画。
 水溶性ポリビニルアルコールフィルムは、液体洗剤の個包装や農薬の包装、局面転写印刷剤に用いる材料。これまで同社の大垣工場(岐阜県大垣市)で生産してきたが、今後欧米を中心に液体洗剤個包装向けの需要が拡大すると見込み、熊本にも生産設備を設ける。50万8079uの熊本工場用地内に2385uの工場建屋を建設。商品名「ハイセロン」と呼ばれる水溶性ポリビニルアルコールフィルムを初年度500トン、2年目以降は1千トン、最終的には1200トン生産する。従業員は地元から13人を新規雇用する。
 同社は11月12日に県の立ち会いのもと宇土市と立地調印を締結した。調印式の席上、木村社長は「水溶性ポリビニルアルコールフィルムは大垣工場で年間1千トン弱を生産しているが、すでにフル稼働の状態。日本でも一部使われ始めている液体洗剤個包装向けは欧米でさらに需要が拡大すると睨み、熊本にも生産設備を設けることを決めた。稼働後は熊本が当社最大の生産拠点になり、需要によっては熊本でのさらなる投資も検討する」と話している。
 同社熊本工場は1939年に開設。水溶性ポリビニルアルコールフィルムの原材料樹脂などを生産しているほか、2008年には液晶ディスプレーの主要部材・偏光フィルムの素材となる光学用ポリビニルアルコールフィルムの生産工場を設け、需要増に伴い順次生産増強をしている。(佐藤奈)
週刊経済:2014年11月14日発行 No.1800

関連記事

powered by weblio



「くまもと経済」は昭和46年の創刊以来、『熊本』に密着した独自の特集記事や企業ニュース、人物 インタビューなど、毎号200以上の企業・団体の発展的な経済情報を掲載。業界や特定企業の動向を知る情報源として、また、事業展開のための情報・資料として、熊本のビジネスシーンで広く活用されています。

定価:1,931円/年間購読:19,500円

購読のお申込みはこちらから