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最新鋭の定位放射線治療機器を導入
 済生会熊本病院

 済生会熊本病院(熊本市南区近見5丁目、副島秀久院長)は1月、最新鋭の定位放射線治療機器「ガンマナイフパーフェクション」を導入した。
 1999年に導入したガンマナイフをバージョンアップしたもの。「ガンマナイフパーフェクション」は放射線の一種であるガンマ線を約200個の細い照射口から正確に腫瘍部分に一点集中するように作られた治療機器で、対象となる疾病は転移性脳腫瘍、脳血管奇形、三叉(さんさ)神経痛など。病巣に高密度の放射線量が集中するため、一回の照射で治療が完了する。治療時間は従来2〜6時間を要していたが、30分〜1時間に短縮。周囲の正常組織はほとんど影響を受けず、従来の放射線治療では避けられなかった頭皮の皮膚炎、骨髄抑制、正常脳の損傷を起こすこともないという。
 同病院は1999年、九州で4番目の施設としてガンマナイフを導入。2015年12月までに3546症例のガンマナイフ治療を行ってきた。治療症例の内訳は脳腫瘍が最も多い3033症例、次いで脳出血の原因となる脳動静脈奇形などの脳血管障害が262症例、三叉神経痛などの脳機能的疾患が251症例となっている。
 同病院では「低侵襲(ていしんしゅう)なガンマナイフは、高齢の方や脳の深部に病巣があって手術が困難な方でも、治療に取り組むことが可能」と話している。
_くまもと経済 業界NAVI_:2016年3月31日発行 No.418

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