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経常収益は7・6%増の137億8200万円
 熊本銀行中間決算

熊本銀行(熊本市中央区水前寺6丁目、竹下英頭取)の2015年4〜9月期の中間決算は、経常収益が前年同期比7・6%増の137億8200万円、経常利益は同43・7%増の47億5200万円で過去最高益だったが、中間純利益は同31・4%減の35億6100万円で増収減益となった。増収は2期連続、減益は2期ぶり。
本業のもうけを示すコア業務純益は同8・3%増の35億1100万円。貸出金利の低下により資金利益は減少したが、顧客基盤の拡大が順調に進み、投資信託や生命保険の販売手数料などが伸びたことから役務取引等利益が約3億円増加。預金保険料の引き下げなどによる経費削減でコア業務純益は前年同月比で約3億円増加した。さらに貸出先の企業倒産が低位に推移していることから貸倒引当金戻り益が増加し、信用コストの戻り益が13億円発生した。当期中間純利益は、ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)の連結納税効果で前年度は法人税等税金費用の戻りが26億円あったが、この税効果が終了し、今年度は通常の法人税等の費用が発生したため減益となった。貸出金残高は昨年9月に比べ3・2%増の1兆836億円。個人部門の住宅ローンが好調だった。預金残高は同0・5%減の1兆3455億円。金融再生法ベースの不良債権残高(部分直接償却実施後)は15年3月に比べ6億円減の289億円、不良債権比率は同0・05ポイント減の2・64%。自己資本比率は同0・27ポイント増の10・23%。通期の業績は、コア業務純益が64億円(公表比5億円増)、経常利益は68億円( 同22億円増)、当期純利益は45億円( 同13億円増) で増収減益を予想している。
11月10日に開いた中間決算記者会見で竹下頭取は「熊本県内を中心に貸出金、預金などのボリュームの積み上げが順調に実現できていることに加え、顧客基盤の拡大が確実に進んでいることによる役務取引等利益の増加により、コア業務純益が前年比3億円の増加となったことは大きく評価でき、確かな手応えを感じている。地域の金融機関として、県内でお預かりした預金を県内の個人・法人の方に貸出金という形で還流していく『金融の地産地消』という業務運営方針についても確実に実現できているという点では満足している。一方で、銀行の本来業務である資金利益がマイナスという状況にあるのは事実だが、この資金利益については底打ち感が出てきており、熊本県内のお客さまにより良いサービスを積極的に提供し、第4次中期経営計画の最終年度の総仕上げとなる27年度の下半期においては資金利益の反転ができるよう、お客さま起点の業務運営を行いながら、次の中期経営計画につなげていきたい」と総括した。

結婚式場運営BLD鰍フ保証付き私募債を受託

また同行は、10月26日、結婚式場運営のBLD梶i東京都中央区銀座2丁目、杢康成社長)の保証付き私募債を引き受けた。
発行額は1億円。償還期間4年の無担保社債。同社は結婚式場四季の丘(熊本市北区大窪2丁目)、クレアージュリゾート(同市北区龍田町弓削)をはじめ、ウエディングアイランドマリゾン(福岡市早良区百道)、セントマーガレットウエディング(千葉県柏市)、の4つの結婚式場を運営している。私募債は運転資金などに充てるという。保証付き私募債とは、一定の財務基準を満たした企業が無担保で発行する社債で、その元利金の支払いを銀行や信用保証協会が保証するもの。発行企業は長期安定資金の調達が可能となるほか、財務内容の健全性や成長力などを社内外にアピールできるメリットがある。
_くまもと経済 業界NAVI_:2015年12月30日発行 No.415

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