１・３３倍で前月に続き過去最高・・・・８月県内求人倍率

　熊本労働局がまとめた熊本県内の８月の有効求人倍率( 季節調整値) は、１・３３倍で前月と同水準で引き続き過去最高となった。
　１倍を超えたのは２６カ月( ２年２カ月) 連続。全国平均は１・３７倍、九州平均は１・２４倍。正社員の有効求人倍率( 原数値) は０・８１倍（全国平均は０・８７倍）で前月比０・０５ポイント増、前年同月比０・１９ポイント増で、２０１０( 平成２２) 年４月以来７７カ月( ６年５カ月) 連続で改善した。
　有効求人数は前月比１・３％減の３万８８８５人で４カ月ぶりの減少、有効求職者数は同１・８％減の２万９１８３人で４カ月ぶりの減少となった。新規求人数は前年同月比１４・０％増の１万４０７２人で４カ月連続の増加となった。うちパートを除く求人は９０５２人で同１５・０％増、パート求人は５０２０人で同１２・２％増加した。主要産業別では、製造とサービスで減少したが、建設、卸・小売、運輸・郵便、宿泊・飲食、医療・福祉は増加した。
　一方、新規求職者は同０・６％減の６３１１人で２カ月連続の減少、うちパートを除く求職者は４３７３人で同３・２％減、パート求職者は１９３８人で同５・８％増加した。離職者は同１・３％減の３９３０人で２カ月連続の減少。うち事業主都合離職者は同０・９％増の９１６人で４カ月連続の増加、自己都合離職者は同２・０％減の２８３３人で３カ月連続の減少となった。
　安定所別の有効求人倍率順位( 原数値) は、�@宇城１・４９�A熊本１・４６�B菊池１・４３�C水俣１・１９�D八代１・１７�E玉名１・０６�F上益城１・０４�F阿蘇１・０４�H球磨１・０２�I天草０・８１。九州・沖縄内の順位は、�@福岡１・３８�A熊本１・３３�B宮崎１・２９�C大分１・２６�D長崎１・１８�E佐賀１・１０�F鹿児島１・０３�G沖縄１・００。
　同局職業安定課では「８月の新規求人は製造とサービスで減少したが、前年同月に大量の求人があった反動減などが理由で、実質的には建設業を中心として全体的に増加している。正社員の求人倍率も０・８１倍と過去最高を更新しており、求人難を反映して各企業が自主的に待遇改善を進めているようだ｣と話している。