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コクヨ、帝人など招き、キャリア啓発セミナー・・・・熊本大学

 熊本大学(熊本市中央区黒髪、原田信志学長)は11月26日、「大手企業の人事担当者による働く意味を考えるアドバイスセミナー」を開いた。
 同大キャリア支援課がジョブスタディと銘打って企画しているもので、同課公認の就活支援サークルOwn Work Note2016が進行を担当した。イメージ先行になりがちな学生の就職活動に対して採用担当者の立場から「本音のコミュニケーション」をコンセプトに、企業で働く意味を身近な語りで感じてもらうことなどが目的。学生目線で「働くこと」を学ぶプログラムで構成する。当日はコクヨ、帝人、凸版印刷、古河電気工業、ミズノ、ローソンの6社が参加。第1部はパネルディスカッションで、学生との質疑応答で構成。第2部は仕事体感グループワークと座談会で、仕事体験型ワークを通じて「働くこと」についての理解を深めてもらう内容となっている。
 同大(キャリア支援課)は「学生の悔いのない就職活動の実現とともに、入社後の早期離職者を減らしていくことも意識した九州でも珍しい取り組み」としている。

熊本藩の「お裁き」を解説

 熊本大学(熊本市中央区黒髪、原田信志学長)は11月4日から3日間、同付属図書館で近世熊本藩の法制史料など永青文庫所蔵の古文書を公開する貴重資料展を開いた。期間中約350人が来場した。
 「熊本藩法と犯罪史〜裁く人と裁かれる人たち」と銘打って開催したもので、主催は同大付属図書と文学部付属永青文庫研究センター。展示したのは、同大が永青文庫から寄託を受けている細川家文書のうち「拷問図」「御刑法方定式」など26種類。これらの資料を読み解くことで、熊本ではどのような犯罪が起こっていたのか。また取り調べを経ていかなる刑罰が申し渡されているのかといった「熊本藩の法律と犯罪の関係をリアルに紹介する」(同図書館)のが狙い。
 また5日には文学部の安啓明准教授が「熊本藩刑法の特徴と犯罪の実態〜天領との比較を通じて」と題して講演した。安高准教授は、幕府によって1742年に制定され、秘密法典とされた公事方御定書の内容を情報収集し、それと齟齬を来さないように刑政を運用した熊本藩の「お裁き」の実態について詳しく解説した。また宝暦の改革の1つとして知られる「刑法草書」に言及。従来の追放刑から懲役刑に切り替えた点を画期的と位置づけた上で、「会津などの他藩からも注目された質の高いもので、明治政府最初の統一刑法典『仮刑律』の編纂にも影響を与えた」と説明した。
 永青文庫研究センターは細川家に伝わる古文書群の総合研究拠点として2009年4月文学部に創設したもので、財団法人永青文庫(東京都)から寄託されている熊本藩の藩政資料や歴代藩主の書簡など6万点を超える細川家文書の目録作成などに取り組んでいる。
_くまもと経済 業界NAVI_:2016年12月28日発行 No.427

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