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社長に前ホンダベトナム副社長の志賀氏・・・・合志技研工業

 ホンダ系の部品メーカー、合志技研工業梶i合志市豊岡)は、6月18日に開いた定時株主総会と取締役会で社長にホンダのベトナム現地法人である前ホンダ・ベトナム・カンパニー・リミテッドの志賀幸光副社長の就任を決めた。松原美樹社長は退任した。
 志賀幸光(しが・ゆきみつ)社長は阿蘇市一の宮町出身。1963(昭和38)年3月23日生まれ、58歳。阿蘇農業高校(現・阿蘇中央高校)卒。81年本田技研工業鞄社。2005年生産技術主幹、12年二輪事業本部生産企画室グローバル生産センター長、14年同本部生産企画部長、15年ホンダブラジルの二輪車生産販売子会社モトホンダ・ダ・アマゾニア・リミターダ副社長、19年4月ホンダ・ベトナム・カンパニー・リミテッド副社長。ことし4月1日付で合志技研工業入社し社長付。
 志賀社長は「ホンダでは40年間、生産部門に携わってきた。ものづくりはひとづくりといわれる通り、人材の育成を第一に考えている。常に前向きな姿勢で、何事にもパッションを持って行動することの大切さを社員に伝えながら社業の発展に全力で取り組みたい」と就任の抱負を述べた。同社の役員は次の通り。
 ▼代表取締役社長 志賀幸光=新▼常務取締役 西村龍一、原彰宏、三橋健二、藤田浩壽、小岩伸▼取締役 加藤憲嗣▼常勤監査役 中原良一▼非常勤監査役 井上聡▼執行役員 朝比奈和夫、西口賢二、西岡哲也

売上高は14・8%減の534億円

 同社の2021年3月期連結決算は、売上高が前期比14・8%減の534億8千万円、経常利益が同57・6%減の16億2千万円で減収減益となった。当期純損益は3億8200万円の赤字(前期は5億円の黒字)。減収は2期連続、純損益の赤字は11期ぶり。
 世界的な新型コロナウイルスの感染拡大で主要顧客であるホンダの生産台数が国内外で落ち込んだことを受け、連結売上高の8割以上を占める海外拠点が大きな影響を受けた。拠点別の売上高はタイとベトナムが若干減少。前期中にロックダウンが実施されたインドやフィリピンは大幅な赤字となった。一方、国内は上半期が大幅に受注が減り、生産は前年の約7割だったが、下半期は前年並みで推移した。22年3月期決算は売上高が前期比4・1%増の556億7千万円、経常利益が同38・8%増の22億5千万円で増収増益を見込む。  志賀社長は「上期の大幅な生産の落ち込みが決算に大きく響いたが、下期からは国内で生産が持ち直してきており、現在国内の工場はフル稼働の状態。しばらくはこの状況が続くと見ており、今期は業績の巻き返しを図りたい」と話している。
 同社は本田技研工業の熊本進出に合わせ、1974(昭和49)年設立。国内2拠点、海外4拠点があり、グループ社員数は約4千人。
_くまもと経済 業界NAVI_:2021年8月30日発行 No.483

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