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くまもと経済最新号Latest Issue

2012年9月　Vol．375表紙
2012年9月　Vol．375
表紙の人
「新病院開設、一貫したがん医療の提供へ」
鶴田克明
(鶴田病院理事長・総院長)

特集

進む研究開発シフト、生き残りへ“技術結集”

ホンダが270人の次術者らを熊本に、「有機」に活路探る地場活発化

　県内製造業の研究開発シフトが進んでいる。そこには研究開発と生産機能の集約で生産効率を上げることと、汎用製品など労働集約型の生産が海外にシフトする中で研究開発機能を高め、国内で高付加価値製品を生み出し生き残りを図ろうとする企業の思惑がある。ホンダは今年10月1日付で国内唯一の2輪生産拠点、熊本製作所に技術者ら270人を異動させるほか、ベンチャーのイー・エル・テクノが次世代照明として注目される有機EL照明の量産を9月から開始する。有機の分野に高付加価値を見出し技術を集結しようとする地場製造業の動きも活発化してきたようだ。製造業の研究開発とその周辺を取材した。

「円滑化法」来春終了で経営改善待ったなし

景気回復足踏みで売り上げ伸びず、懸念される“終了後”
金融機関・関連団体など、足並み揃え“熊本型出口戦略”構築へ

　リーマンショック後の中小企業の資金繰り支援のため、2009（平成21）年12月に「中小企業金融円滑化法」が施行され、中小企業は金融機関に申し出れば、借入金の元本返済猶予（条件変更）などが原則として認められるようになった。その後、２度にわたり延長されたいこのモラトリアム法が来年３月末で終了する。“穏やかな回復基調”と表現される県内景気情勢だが、円滑化法の終了で倒産の増加を懸念する声も聞かれる。終了を見据えた出口戦略の現状と、“円滑化法後”を関係者に取材した。

新規参入や増産相次ぐ水ビジネス

大震災後、注目度高まる

　飲料水ビジネスが注目を集めている。昨年の東日本大震災以降、家庭や事務所での備蓄用の需要が増加。また、放射能問題を背景に西日本の採水地に目を向けている飲料メーカーも多いようだ。県内では複数の企業が新たにミネラルウォーター製造販売に乗り出すとともに、既存メーカーでも好調な生産が続いている。飲料水ビジネスの動向を取材した。

表紙の人　鶴田克明　鶴田病院理事長・総院長
新病院開設、一貫したがん医療の提供へ

緩和ケア病棟を開設、周辺医療機関との連携強化

　医療法人社団鶴友会　鶴田病院（熊本市東区保田窪本町、鶴田克明理事長・総院長）は、隣接する介護老人保健施設メディエイト鶴翔苑の東側に６階建て新病院をオープンした。病床数はこれまでと同じ１０５床だが、新たに緩和ケア病棟を２０床開設。化学療法や温熱療法など新たな治療法を導入し、がんの診断から治療、さらには在宅支援まで一貫した幅広いがん医療を提供することが可能となった。１９７３（昭和４８）年の開業から来年４０周年を控え「新しい時代に即応できるハード、ソフト両面の体制を確立することが目標」と語る鶴田理事長に、新病院の概要や今後の展望などについて聞いた。

グラビア

■臨床医学研究教育センターが完成　　熊本大学
■「選ばれる空港」へ内外装一新　　熊本空港ビルディング
■［くまもと新景13］熊本港に待望のガントリークレーン
■立野拡幅に「アーチ橋」、県道の付替急ピッチ　　国道５７号「立野・瀬田」４車線化
■地域連携で漫画・アニメのクリエーター育成へ　　合志市
■御船町のシンボルロード線で開通式
■ひき出せ！！農力②県産地鶏「天草大王」を全国ブランドへ！　　あそ大王ファーム
■八雲終えんの地で舞う　　創作劇「青柳」東京公演実行委員会
■火の国の熱い夜にパワー結集！「世界一の打ち水」に１万人
　　オイスカ熊本県推進協議会
■７００人が出席し創業１２０周年記念式典　　富田薬品
■混迷の時代を“心ひとつ”に　　創立４０周年祝賀会　　九州総合サービス
■エルセルモ熊本にチャペルガーデンを新設　　セルモグループ
■自然、民族、文化、多彩な顔を持つマレーシア
■来年は世界選手権出場！？　　くまモン、エアギター全国大会で熊本をアピール

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