トップ くまもと経済最新号

くまもと経済最新号Latest Issue

2014年7月 Vol.397表紙
2014年7月 Vol.397
表紙の人
「業界間の業務提携でマーケット拡大へ」
茂森 拓
(ヤマックス 社長)

特集

待ち望むアベノミクスの地方浸透 地場有力企業決算と役員人事(前編)

化血研、新薬効果で経常132億円。金融は金利低下で収益圧迫続く

 アベノミクスによる円安や契機の回復傾向で、輸出企業や都市部を市場とする企業では好調な業績に転じたところが増えているが、アベノミクス効果の地方波及はまだ限定的だ。小売や卸などでは4月の消費増税の駆け込み跡の反動減の影響が出ている。秋には買い控えも終息するとの見方も多いようだが、個人消費の回復具合が今期の業績を左右しそうだ。アベノミクスの負の側面の原油価格や資材価格の上昇も気にかかる。施設園芸が盛んな熊本農業、建設・土木関連などでは利益圧迫要因として影響は小さくはなさそうだ。7月号と8月号の2号にわたって、地場有力企業の決算と役員・幹部人事を紹介する。

大手交え「食品市場」争奪戦へ  県内スーパー業界

イオン・イズミ軸に各社出店攻勢

 国内小売業最大手のイオングループ(本部・千葉市)と準大手の潟Cズミ(広島市)を軸に、小売各社の出店攻勢が熊本市を中心に続いている。イズミは6月に中央区大江のJT熊本工場跡地に「ゆめタウン大江」をオープン。イオンタウンは「ゆめマート田崎」隣接地の西区田崎町、森永青果跡地に複合商業施設を着工し、11月にも顧客争奪へ両者決戦の火ぶたが切られる。1万平方メートル以上の大規模集客施設の立地が制限された改正都市計画法施設以降の基本戦略は小商圏と食品。迎え撃つ地場にとっても、いかに近隣の市場に支持を得るかが生き残りのカギになっているようだ。

熊本港、「ガントリー」「週2便」で過去最高に

八代港は過去2番目の実績  熊本・八代両港コンテナ取扱量

 2013年の熊本港のコンテナ取扱量が、99年のターミナル利用開始以来、過去最高となった。県などは、12年10月に稼働したガントリークレーンと、同12月にスタートした韓国・高麗海運が運航する釜山航路の週2便化を大きな要因に挙げている。八代港も04年の過去最高量に次ぐ取扱量となっており、八代市によると今年度に入ってからは04年を上回るベースで推移、荷動きは活発だという。陸送コストの上昇などを背景に“近い港”に関心が向けられているようだ。

表紙の人
茂森拓 ヤマックス社長
業界間の業務提携でマーケット拡大へ

 潟с}ックス(熊本市中央区水前寺)の新社長に、4月1日付で茂森拓専務が就任した。土木用セメント製品事業、建築用セメント製品事業、ハウジング事業を展開。昨年10月には設立50周年を迎えた。14年3月期決算は、連結売上高が前年比13.2%増の143億6千万円、経常利益は3億1300万円で黒字転換した。アベノミクス効果による公共工事の増加、東北の復旧工事などから建設市況が好転。今期決算は連結売上高155億円、経常利益は3億8千万円と増収増益を見込む。「スピード感を持ってアライアンス(業務提携)に取り組みマーケットを広げていく」と語る茂森社長に同社の経営状況や今後の展望について聞いた。

グラビア

■12階建て新病院建設へ、来年4月着工  熊本市民病院
■「熊本法人会」設立後、初の通常総会  熊本法人会
■くまモン海外展開に“熱視線”
■マリア館を東側隣接地に増築  慈恵病院
■11月、“田崎イ・イ(イオン・イズミ)戦争”の火ぶた  イオンが森永青果跡を着工
■水素水業界、戦国時代に突入!?  県内で参入や設備投資相次ぐ
■「世界遺産」推薦で観光客ジワリ増勢
  明治日本の産業革命遺産 ―万田抗(荒尾市)と三角西港(宇城市)
■天草の「活き車エビ」を香港へ直販  友榮水産
■地元八代市で創業120周年を祝う  和久田建設
■南半球最大の光と音の祭典!「ビビッド・シドニー」 オーストラリア・シドニー冬の風物詩

★くまもとのお嬢さん

特別企画

<経営者のための法律相談>北野誠弁護士
<広告企画>暑中御見舞 誌上名刺交歓
<PICK UP>
本誌定期購読者一覧

インタビュー

本田技研熊本製作所 島原俊幸所長/生活協同組合くまもと 吉永章理事長/スペースエージェンシー 益田健至社長/水野商店 水野泰彰社長/エコファクトリー 村上尊宣社長
<政治レポート>山本孝二御船町長
<フォーカス熊本>
アシストE・C/東宝ホーム熊本営業所
<Scope>阿蘇立野病院 上村晋一理事長/マルホ 本田司社長
<県人事>次長級異動 '14年4月1日付
<ズームアップ>末藤榮一(介護老人保健施設 湧心苑)・奥泉和則(ジェトロ熊本貿易情報センター)・矢橋徹(矢橋徹建築設計事務所)・古家達也(フィールドワークス知的資産経営研究所)・荒木真吾(インカムレント)・三浦修(クロスフィールド人財研究所)・西村真也(くまもと食品パートナー)・石崎恭恵子(You)・溝口英樹(溝口英樹税理士事務所)・山口紘徳(アイキャッチ)・増永幸雄(エーブル)・小田雅章(弁護士法人天神総合法律事務所)・井浦憲治(ボディスケールジャパン)

資料

新設会社一覧

くまもと経済は毎月30日前後に発刊。業界や特定企業の動向を知る情報源として、また、事業展開のため の情報・資料として、熊本のビジネスシーンで広く活用されています。

定価:1,892円/年間購読:19,000円