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くまもと経済最新号Latest Issue

2014年8月 Vol.398表紙
2014年8月 Vol.398
表紙の人
「FFG経営同号から行名変更、成長軌道が鮮明に」
竹下英
(熊本銀行 頭取)

特集

九州 150万台(自動車生産)時代へ、地場に好機到来

進む現地調達、進出も活発に

 自動車生産に関わる県内企業が好業績を上げている。生産設備メーカー、平田機工鰍ヘ自動車関連事業の売上高が4割近く増加、「リーマン前」の水準まで回復している。進出組の部品メーカーも好調で、アイシン九州鰍窿Gイティ―九州鰍ネども軒並み増収。この背景には個人消費が好調な北米市場の回復があるようだ。国内生産が頭打ちとなる中、輸出向けが堅調な北部九州の自動車生産台数は、現状の150万台レベルで推移するとみられている。その完成車メーカーが強化する部品などの現地調達化を好機とみて県外メーカーのみならず、地場でも共同受注組織で取引拡大に動きだしているようだ。自動車生産の周辺を取材した。

景気指標改善も、回復実感は未だ希薄

地場有力企業決算と役員人事(後編)

 大手輸出企業や富裕層を中心にアベノミクスによる円安・株高の効果が現れている。県下でも有効求人倍率を始め各種経済指標は概ね改善傾向を示し、心配された消費増税の影響も「想定の範囲内」といったところだが、いまだ中央との景気実感には大きな開きがあるようだ。新興国需要の高まりに加え円安で価格上昇が続くエネルギーや原材料コストは、農業や製造業、運輸業など県下でも幅広い分野で影響を与え始めている。「地方創生本部」を新設するなど国も地方経済の再生に本腰を入れ始めたが、成果を見るまでの時間も政策効果も不透明だ。アベノミクス効果の地方波及が待たれる。

厳しさ増す県内のウナギ業界

 今年の7月29日は土用の丑の日。年間で最もウナギが消費される日でもある。その一方で、6月にIUCN(国際自然保護連合)がニホンウナギを絶滅危惧種に指定したことを受け、ウナギ業界の先行きは暗雲立ち込める状況に陥っている。このままの消費状態が続けばワシントン条約でニホンウナギの貿易が禁止される可能性もある。世界のウナギ消費量の7割を占める我が国にとって、その責任は大きく資源保護は急務だ。厳しい立場に置かれる県内のウナギ業界を取材した。

表紙の人
竹下 英 熊本銀行頭取
FFG経営藤堂から行名変更、成長軌道が鮮明に

預貸率83%“金融の地産地消”に存在意義

 褐F本銀行への行名変更から1年、4月1日付で新たな頭取に生え抜きの竹下英氏が就任した。FFG(ふくおかファイナンシャルグループ)総合から8年、飛躍的成長ステージと位置づける第4次中期経営計画「ABCプレンUも行幸変更の効果とあいまって、口座開設数、貸出金や総資金も高い伸びで推移しているという。県内預貸率では83%を記録、「地元の資金は地元運用が基本」と“金融の地産地消”が地域金融機関の存在意義と強調する。金融機関の競争激化の中「FFG経営統合は成長モデル」とも評価されている。竹下新頭取に同行の現況や経営ビジョンを聞いた。

グラビア

■頭脳集積で先端医学の世界拠点へ照準
   熊本大学国際先端医学研究拠点施設(IRCMS)がオープン
■景気回復で進出に励み   県内工業団地
■阿蘇山西駅にプロジェクションマッピング施設   常設型屋内施設としては日本最大
■中央会長に梅田氏、経済連会長に加来氏が就任   JAグループ熊本
■九州の魅力と活力、阿蘇で論議   九州未来会議in阿蘇
■花園IC―下硯川IC(仮称)間、15年度先行供用へ工事急ぐ   熊本西環状線
■「石田橋(仮称)」、12月末にも上部工官僚の見直し   国道3号熊本北バイパス
■世界各地からキワニアン3千人が集う   国際キワニス東京・千葉大会
■香港世界ジオパークと連携協定   阿蘇ジオパーク推進協議会
■「県民による県民のための自然エネルギー事業に」   熊本いいくに県民発電所

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