事務所内に「労働紛争解決センター熊本」を開設
　熊本県社労士会　センター長に伊東副会長

熊本県社会保険労務士会（熊本市坪井６丁目、松本一喜会長）はこのほど、事務所内に「労働紛争解決センター熊本」を開設した。
国が定める「裁判外紛争解決手続きの利用の促進に関する法律（ＡＤＲ法）」に基づき、法務大臣の認証と厚生労働大臣からの指定を受けて開設に至った。場所は建峰ビル５階で事務所内の会議室（４５�u）と応接室（１０�u）などを使用する。
同センターでは、パワーハラスメントや賃金不払い、解雇などの個別の労使間紛争について、第三者の立場で個別に事情を聴取。あっせん手続きを行いながら解決を図るもの。相談やあっせん料金は無料、完全報酬型で問題解決金の２％。　
またセンター長には伊東毅同会副会長が就き、同会に所属する社会保険労務士６人をあっせん委員として配置し、選出された２人がトラブルの解決に当たる。開設時間は毎週水曜日と毎月第２土曜日の午前１０時から午後８時まで。
同会では「このセンター開設を機に、今まで以上に依頼者の便宜を図りたい。相談料は無料なのでいつでも気軽に訪ねていただきたい」と話している。
ＡＤＲとはさまざまな法的トラブルについて、訴訟による解決ではなく当事者以外の第三者が関与し解決を図るというもので、調停やあっせん、仲介などによる解決方法がある。 （渡邉）