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売上高は129・7%増の16億1700万円
 トランスジェニック 純損益は赤字に転換

バイオベンチャーの潟gランスジェニック(熊本市中央区九品寺2丁目、福永健司社長)の2014年3月期連結決算は、売上高が前期比129・7%増の16億1700万円、経常損益は1億2200万円の赤字(前期は3100万円の赤字)、当期純損益は1億1300万円の赤字(同2700万円の黒字)だった。
昨年4月に立ち上げた100%子会社・叶V薬リサーチセンターが叶V薬開発研究所から医薬品・食品などの非臨床・臨床試験事業を譲り受けたほか、同7月には病理診断事業の潟Wェネティックラボを連結子会社化するなどM&Aを実行し売上高を拡大したものの、資金調達やM&Aコストを営業外費用に計上したことから赤字になった。
部門別売り上げは、ジェノミクス事業は遺伝子改変マウス作製受託サービスが堅調に推移し、ジェネティックラボの遺伝子解析受託サービスが新たに加わったことから増収増益だった。CRO(医薬品開発支援)事業は新薬リサーチセンターの売り上げが加わり大幅に増収となったが、事業譲受にかかる承継に時間を要したことから営業損失が発生した。抗体試薬事業はジェネティックラボの先端医療開発事業サービスが加わり増収増益。また、当期からジェネティックラボの病理診断サービスが新たな事業として加わっている。
15年3月期については、売上高が23・6%増の20億円、経常損益は2千万円の黒字、当期純損益は1500万円の黒字を見込む。

2017年3月期めどに持ち株会社制に移行

また、同社は5月9日に長期経営および中期経営プランを発表、2017年3月期をめどに持ち株会社体制に移行することなどを明らかにした。
同社はM&Aなどで事業領域や規模を拡大しており、ベンチャー企業としての強みである機動力発揮のため組織体制の再構築を図るため持ち株会社制に移行するもの。現在はトランスジェニックと4連結子会社、1持分法適用関連会社の6社でグループを構成しており、これを純粋持ち株会社とジェノミクス事業やCRO事業、先端医療事業、病理診断事業など各事業子会社に再編する計画だという。
このほか研究開発投資やM&A、設備投資などをさらに推進し、2017年3月期には連結売上高25億円、営業利益2億5千万円、20年3月期には連結売上高40億円、営業利益10億円を目指す。
(佐藤奈)
週刊経済:2014年5月20日発行 No.1774

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