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江戸時代の災害対応など解説・・・・肥後の里山ギャラリー

 (公財)肥後の水とみどりの愛護基金が運営する肥後の里山ギャラリー(熊本市中央区練兵町、小堀俊夫館長)は9月30日、江戸時代の災害対応などに関する講演会を開いた。
 同ギャラリーが歴史・文化講座と銘打って実施しているもので、当日は、熊本大学の安高啓明准教授が「島原大変肥後迷惑≠ノみる災害伝承と復興政策」と題して講演した。「島原大変―」は1792年雲仙岳の噴火に伴う地震で眉山が崩落有明海沿岸に津波が発生した自然災害で、島原側は1万人以上が「流死」。熊本側にも天草地方など5千人近い犠牲者が出た。安高准教授は天草の統治を委託されていた島原藩が機能不全に陥る中、地域の自治組織を中心に救援や復興を担った実態を紹介。また「犠牲者に対する供養を続けることで、自然災害を伝承してきた」と指摘し、「供養行為の断絶は防災意識の低下の表れ」と話した。
 安高准教授は1978年長崎県生まれ。2001年中央大学文学部史学科卒、2007年同大学院文学研究科博士後期課程修了、「江戸時代長崎司法体制の研究」で博士(史学)。西南学院大学博物館学芸員を経て、熊本大学人文社会科学研究部准教授。2015年「実践的博物館学の研究」で西南学院大学博士(国際文化)。
_くまもと経済 業界NAVI_:2023年10月30日発行 No.509

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