連結売上高は５・５％減の２１２億４３００万円
　九州産交ＨＤ　経常損益は３億５００万円の赤字

九州産業交通ホールディングス�梶i矢田素史社長）の２０１０年３月期連結業績は、売上高が前期比５・５％減の２１２億４３００万円、経常損益は３億５００万円の赤字（前期は１億４５００万円の赤字）だった。
事業別では、主力の自動車運送事業は８・６％減の７１億５６００万円。一般乗合バスの深夜バス増便や１日フリー乗車券の県内版投入などで収益向上を図ったものの、高速道路料金割り引きで高速バス利用者がマイカーにシフトしたことなどが影響した。食堂・売店事業は３・０％増の６０億４５００万円。高速道路利用者増を背景にサービスエリア店舗の催事を充実させ、売り上げ増を実現した。旅行業は１３・３％減の３３億７８００万円。新型インフルエンザの影響で海外インバウンドや国内旅行が減少し、旅行ツアーのキャンセルが発生、厳しい事業環境となった。不動産賃貸業は２・２％減の１６億４５００万円。航空代理店業は１・２％減の７億９９００万円。付帯事業が７・６％減の２２億１８００万円。
また、特別利益に補助金など２０億１３００万円、特別損失に固定資産除却損１億３００万円、法人税など６億７千万円を計上した結果、当期純利益は２５・４％減の９億３３００万円となった。


九州産交バス社長に森敬輔監査役

また同社グループは、九州産交バスの社長に森敬輔監査役が就任するなど、グループ会社の役員人事を内定した。６月２５日に開催する株主総会と取締役会で正式に決める。主な役員人事は次の通り。
【九州産交ＨＤ】▼執行役員（九州産交ツーリズム取締役）森元末光▼社外監査役　櫻井幸男▼退任　社外監査役鈴江敬志
【九州産交バス】▼社長（監査役）森敬輔▼取締役（産交バス取締役）寺本秀次▼顧問（社長）山村啓▼退任　取締役栃原久
【九州産交ツーリズム】▼取締役　九州産交ＨＤ執行役員上土井正士▼同（航空事業部長）藤井誠也▼退任　取締役森元末光、取締役蓑田幸男、監査役森敬輔
【九州産交ランドマーク】▼退任　監査役森敬輔
【産交バス】▼社長（取締役）岩崎司晃▼取締役　九州産交バス取締役池永修一▼同（監査役）森敬輔▼監査役　九州産交ＨＤ監査役田上博宣▼退任　社長山村啓、取締役寺本秀次
【九州産交観光】▼社長（取締役）栃原久▼取締役（監査役）森敬輔▼監査役　田上博宣▼退任　社長濱村百久
【九州産交整備】▼社長（取締役）梅木博文▼取締役（九州産交バス営業副本部長）本田泰裕▼取締役（監査役）森敬輔▼監査役　田上博宣▼退任　社長城島進一、取締役池永修一
【熊本フェリー】▼取締役（営業部部長）坂田和洋▼同（監査役）蓑田幸男▼監査役　田上博宣▼退任　取締役山村啓、取締役嶋津正則
（佐藤奈）