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債権額約12億円で民事再生申請
 桂花 重光産業が支援乗り出し

桂花ラーメンを展開する褐j花(熊本市花畑町、旅井瑞代社長)は11月1日、熊本地方裁判所に民事再生手続開始を申し立て、即日受理され弁済禁止保全処分決定と監督命令を受けた。また、これを受け味千ラーメンを展開する重光産業が同社の支援に乗り出すことがわかった。
申し立て時の債権額は約12億5800万円で、一般債権者数は162人。当日旅井社長、旅井信行会長、申し立て代理人の由井照二弁護士と由井法律事務所の林誠弁護士が会見。発表では、ピーク時は約12億円を売り上げていたが、97年に熊本市貢町のフードパル内に建設しためんやスープなどの製造工場への過剰な設備投資に加え、飲食業界の競争の激化や今夏の猛暑による売上の減少から今回の事態に至ったと説明。昨年4月から今年3月までの売上高は約9億6600万円だった。全従業員数は正社員47人、パート60人の107人、役員は3人。
同社は1955(昭和30)年創業。直営店を中心に展開し、68年に県内でいち早く東京へ出店。熊本、東京、横浜で13店舗(うちFC2店舗)を展開している。2年前から同社で初となるFC出店を募集し1号店を高知に出店するなど工場の稼働率工場を図っていたほか、今年9月には関連企業2社を吸収合併し経営の効率化に努めるなどしていたが、状況の打開には至らなかった。
また、会見では重光産業からの支援内容に関してはこれから話し合うとしながら、既存店の桂花の屋号や味は維持され既存店も重光産業の支援を受けながら営業を続けるとした。
旅井社長は「全国の桂花ラーメンファンや関係者の皆さんに申し訳ない気持ち。重光産業さんには、当社の味やこだわり、思いを理解してもらっており、今後も変わらない味を提供していってもらえると確信している」と話した。
また、重光社長は同日の電話取材で「桂花ラーメンは熊本ラーメンを代表するのれんの一つ。歴史は古く、関東圏での知名度も高くファンも多い。熊本ブランドをしっかり守るために、できる限りの支援をしていきたい」と答えた。 (横山)
週刊経済:2010年11月9日発行 No.1597

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